60代から急増、夫婦が“他人より遠くなる瞬間”はどこで訪れるのか

【引用：depositphotos】年齢を重ねれば関係は深まると考えられがちだが、現実には長年の小さな亀裂が積み重なり、黄昏離婚へと至るケースが少なくない。60歳以降も共に暮らしたいという思いが守られなくなる背景には、日常的なすれ違いが静かに蓄積していくという構造的な問題があると専門家は指摘する。

【引用：depositphotos】長い生活の中で相手の感情より自分の気分を優先する姿勢が続くと、双方の心の温度差は次第に広がり、距離となって表れる。家族心理カウンセラーらは、言葉よりも相手の感情をどう受け止めるかが関係の質を左右するとし、これが欠けると夫婦は知らぬ間に他人以上に遠い存在になると分析する。

【引用：depositphotos】同じ空間で暮らしていても互いの人生が分離し、心を共有しないまま日々を過ごす状態は黄昏離婚の大きな要因とされる。食卓を囲んでも会話がなく、それぞれが自分の世界に閉じこもる生活が続けば、経済問題は引き金にすぎず、核心には情緒的断絶という深い溝が形成される。

【引用：depositphotos】専門家によれば、関係が壊れる決定的な瞬間は喧嘩ではなく、相手への情緒的期待が消えた時だという。期待がある限り人は傷つくが、期待が完全に失われると心は反応しなくなり、相手が何をしても感情が動かない。この無感覚に陥った段階では、夫婦関係は実質的に終焉に近いとみられている。