
ウクライナ東部前線の要衝であるポクロフスクがロシア軍の攻勢を受けるなか、ウォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領が現地の厳しい状況について言及した。
11日(現地時間)、「ウクラインスカ・プラウダ」や「ドイチェ・ヴェレ」などの報道によると、ゼレンスキー大統領はソーシャルメディア「X」を通じ、オレクサンドル・シルスキー総司令官から報告を受けたと明かし、戦況を共有したという。
ゼレンスキー大統領は「現在、我々の主な関心はポクロフスクとザポリージャ地域にある」と述べ「ロシア軍は攻撃の回数と規模を拡大している」と説明した。
また「現地の状況はいまだ厳しい状態にある」と認めた上で「これはロシア軍の攻撃に有利な気象条件によるものでもある」と指摘した。
それでも「我々は占領軍を引き続き撃破している。ウクライナの防衛拠点を守るために戦っているすべての部隊と兵士たちに感謝している」と述べ、前線の兵士をねぎらった。
ウクライナ軍によると、現在およそ300人のロシア兵がポクロフスク市内に進入しており、北部地域に展開するウクライナ軍を包囲しようとしているという。
ロシア軍はこの戦略的要衝であるポクロフスクの占領を1年以上にわたり試みている。ポクロフスクを掌握すれば、ドネツク地域への進軍に向けた作戦拠点を確保できるためである。
もしポクロフスクがロシア側の支配下に入れば、昨年2月のアウディーイウカ陥落に匹敵するロシア軍の主要な勝利として記録されることになるだろうと、ドイチェ・ヴェレは伝えている。














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