メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

北朝鮮は肉の匂いだけでアウト!?「将軍様の軍隊」がどれほど原始的だったかバレてしまう瞬間

中村紀彦 アクセス  

「暴力ではなく配慮」…国家情報院初日に揺れた脱北特殊戦司令部出身者



引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

脱北直後、韓国の国家情報院に入った元北朝鮮特殊戦司令部の女性兵士。彼女が初めて目にした光景は、それまで知っていた世界とはまるで違うものだった。監獄と調査は暴力とセットだという北朝鮮での常識が一切通じない空間。そして驚くほど温かい人間的な扱い。その一つ一つが、彼女の人生観を根底から揺さぶり始めた。

国家情報院に到着したのは夜9時を過ぎた頃。彼女を待っていたのは、荒々しい取り調べではなかった。わずか10分後に運ばれてきたのは、湯気の立つ温かい夕食だった。白いご飯、牛肉のスープ、白菜キムチにカクテキ、そして薄い海苔が2枚。北朝鮮の軍隊では一生見ることもなかった食事に、彼女は思わず固まった。キンパ一切れさえ貴重だった日々を思い出し、「もしかして秘密部隊に配属されたのか」と錯覚するほどだった。

調査は厳しかった。複数の機関が入れ替わりで来るため、同じ質問を何度も繰り返された。答えが少しでもずれると、また最初からやり直しになる。それでも、北朝鮮のような暴力は一切なかった。調査官は彼女が思い出せずにいると、ヒントを出しながら待ってくれた。それどころか、彼女の出身部隊の詳細まで正確に把握していて、逆に彼女の方が驚いたほどだった。

引用: 記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用: 記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

最も衝撃的だったのは、むしろ小さな配慮の積み重ねだった。調査官が差し出してくれるビタミン飲料。「夜は長いから」と用意してくれるお菓子。そして「あなたの情報には正当な価値があり、きちんと報酬をお支払いします」という説明。彼女は生まれて初めて「報奨」という言葉を耳にした。

食事にも驚かされた。北朝鮮の監獄では、ご飯に肉のスープが少しでもかかると悪臭がして、食事自体が苦痛だった。そのため国家情報院でも、肉の匂いが混ざるとほとんど喉を通らなかった。それに気づいた調査官は、次の食事からすぐに肉料理を別皿で出すようにしてくれた。「お願いすれば何でも聞いてくれるんだ」と思わず口に出たほどだった。

トイレでさえカルチャーショックだった。北朝鮮の監獄では、扉を叩けば看守がついてきた。尋問中なら殴る蹴るが当たり前。ところが国家情報院では、明け方3時だろうがいつだろうが、ノックさえすれば職員がすぐに扉を開けてくれる。そして戻ってくるまで静かに待っていてくれた。彼女は後にこう振り返っている。「暴力が一度もないということが、逆に怖く感じられたほどだった」

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

こうした経験を通して、彼女は自分がなぜ韓国を選んだのかをはっきりと理解したという。北朝鮮では真実を話しても殴られる。韓国では真実を話せば手続きが終わり、権利が守られる。調査官の丁寧な言葉遣い、一食一食の温かさ、トイレの扉を叩いたときに返ってくる優しい応答。そのすべてが「もう二度と戻れない理由」になった。革命の義務よりも、人間として扱われる人生の方がずっと大切だ——彼女は初めてそう思えるようになったという。

国家情報院で過ごした短い日々は、彼女の人生を丸ごと変える転機となった。北朝鮮では想像すらできなかった配慮と尊重を経験した彼女は、こう語る。「韓国は恐怖ではなく、人間を大切にする国だった」。そうして彼女は、新しい人生を選び取った。

中村紀彦
nakamura.n@kangnamtimes.com

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 「再燃する円キャリートレード清算懸念…」NY株主要3指数が下落で取引終了
  • 世界はAI地政学、日本はFaxを新調してドヤ顔… NHK報道が示す“ガラパゴス化の末路”
  • 「油がなくて出港すらできない」北朝鮮海軍の悲惨すぎる現実が暴露される
  • ウクライナの“ドローン覇権”が崩壊!ロシア特殊部隊「ルビコン」登場で戦局が一変
  • ついに“ドローン母艦”誕生!小型自爆機を空中投下する時代、トルコが世界を一歩リード
  • 「全員殺害でOK」ヘグセス長官の一言で生存者2人も即ターゲット、米軍の判断が軽すぎる

こんな記事も読まれています

  • 「3億ドルの刃」がポルシェ直撃、法廷で暴かれる“高級化の闇”
  • 冬の朝、“壊れる車”に共通していたのはたった1分のミス
  • EVバッテリー“突然死”の真相、メーカーが語らない隠れルールが浮上
  • エンジン過熱、初動を誤れば数十万円損失、運転者が知らない致命的リスク
  • 北朝鮮は肉の匂いだけでアウト!?「将軍様の軍隊」がどれほど原始的だったかバレてしまう瞬間
  • 「3億ドルの刃」がポルシェ直撃、法廷で暴かれる“高級化の闇”
  • 冬の朝、“壊れる車”に共通していたのはたった1分のミス
  • EVバッテリー“突然死”の真相、メーカーが語らない隠れルールが浮上

こんな記事も読まれています

  • 「3億ドルの刃」がポルシェ直撃、法廷で暴かれる“高級化の闇”
  • 冬の朝、“壊れる車”に共通していたのはたった1分のミス
  • EVバッテリー“突然死”の真相、メーカーが語らない隠れルールが浮上
  • エンジン過熱、初動を誤れば数十万円損失、運転者が知らない致命的リスク
  • 北朝鮮は肉の匂いだけでアウト!?「将軍様の軍隊」がどれほど原始的だったかバレてしまう瞬間
  • 「3億ドルの刃」がポルシェ直撃、法廷で暴かれる“高級化の闇”
  • 冬の朝、“壊れる車”に共通していたのはたった1分のミス
  • EVバッテリー“突然死”の真相、メーカーが語らない隠れルールが浮上

おすすめニュース

  • 1
    心臓に弾丸が刺さった兵士を救えた…奇跡の手術と医師たちの“意外な決断”の一部始終

    トレンド 

  • 2
    中国が「対日規制」を露骨化!日本人歌手、中国で公演中に突然「退場命令」

    トレンド 

  • 3
    「女性と子どもだけを集中的に…」洞窟で見つかった“弱肉強食”の食人パターン

    トレンド 

  • 4
    「胎児まで貫通した弾丸」前科15犯の夫が妊娠8カ月の妻を銃撃…絶望の中で起きた“奇跡の母子生還”

    トレンド 

  • 5
    「韓国の狂乱ドライバー」無免許・飲酒でパトカー突破、潜伏→再逃走も‟窓ガラス粉砕”で確保!

    フォトニュース 

話題

  • 1
    「宇宙に広がる光の蝶」チリ望遠鏡が捉えたNGC6302、2万度の“燃える翼”が放つ圧巻の美

    トレンド 

  • 2
    女性200人に利尿剤を飲ませ歩かせた…“最悪の恥さらし面接”を強要したフランス高官の蛮行

    トレンド 

  • 3
    インフルエンザ急増が止まらない、学級閉鎖が連鎖する“初冬の異変”

    ライフスタイル 

  • 4
    「最後の制御権さえ炎に奪われた」香港火災の生存者が語る“人生最悪の絶望の瞬間”

    トレンド 

  • 5
    「日本入国の理由は窃盗? 」中国人窃盗団、5府県で56件“日本を荒らした3人組”

    トレンド