メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「油がなくて出港すらできない」北朝鮮海軍の悲惨すぎる現実が暴露される

中村紀彦 アクセス  

「油もなく訓練に出られない」…脱北女性軍人の暴露

引用:YouTubeチャンネル「サイダー」
引用:YouTubeチャンネル「サイダー」

しばらく沈静化していた北朝鮮軍内部の実態が、再び注目を集めている。特に最近、潜水艦部隊出身の脱北女性兵士チェ・ソルヒャン氏が韓国軍艦に初めて乗艦した際の証言は、両国海軍の戦力格差を赤裸々に浮き彫りにし、衝撃を与えている。両江道三池源(サムジウォン)出身の彼女は通信兵として勤務していたが、当時北朝鮮では韓国軍艦に関する正確な情報に触れる機会すらなかったという。南側の軍艦がどのような内部構造なのか、想像すらできなかったと振り返る。

韓国海軍の馬山艦(マサンかん)に乗り込んだ瞬間、彼女は「80年代に造られた艦がなぜこんなに清潔なのか」と驚いた。北朝鮮で慣れ親しんでいた海の臭いや油の臭いとは無縁の空間、空気清浄機が設置された居住区、整然とした士官室——すべてが見慣れない光景で衝撃的だった。一方、自身が訓練を受けた北朝鮮の潜水艦基地には実物の艦艇はなく、模型を模した教育用の構造物があるだけだった。実戦装備を市民に公開するという文化自体が、北朝鮮には存在しなかったと彼女は説明する。

引用:YouTubeチャンネル「サイダー」
引用:YouTubeチャンネル「サイダー」

勤務環境の差も歴然としていた。北朝鮮海軍で最も多発していたのは、装備の老朽化と整備不足、そして燃料の横流しといった慢性的な不正だった。燃料がなくて艦艇が訓練に出られない——それが日常だったという。武器の清掃中に起きる誤射事故、幹部の暴行による死亡事件も部隊内で隠蔽され、遺族にすら正確な死因が伝えられないことが多かった。「戦死」として処理し、名誉として美化する慣行も続いていたと彼女は強調した。

軍需物資の格差はさらに顕著だった。チェ氏が持ち込んだ北朝鮮の軍用靴は再生ゴム製で、底はすぐに裂け、棘や小石がそのまま足裏に伝わってくる代物だった。対照的に韓国の軍靴は「雨が降っても耐えられるし、冬でも足が冷えない」と、その違いを痛感したという。北朝鮮では軍服や軍靴を自費で購入することも珍しくなく、補給が乏しい部隊では本物の軍靴の代わりに模造品が支給されることも日常茶飯事だったと明かした。

引用:YouTubeチャンネル「サイダー」
引用:YouTubeチャンネル「サイダー」

女性兵士の勤務環境も過酷だった。通信兵として150の加入者番号と幹部の声色をすべて暗記しなければならず、ミスをすれば上官が軍務室に駆け込んできて叱責する——それが日常だった。男女混成の部隊であっても生活区画は厳格に分離されており、老朽化した装備による故障や事故は絶えなかった。

韓国軍艦の操舵室に入った彼女は、デジタル化されたパネル、回転式の座席、整備された弾薬庫システムなどを目の当たりにし、「こんな設備は北朝鮮では想像もできない」と語った。艦長席から見渡す視界、体系化された指揮系統——それは彼女が経験してきた世界とはまるで違っていた。

北朝鮮では韓国海軍を「挑発に対して即座に応射してくる脅威」として教育されてきた。しかし実際に韓国の艦艇に触れた彼女は、「装備も整備も生活環境も、すべてが安定していて先進的だった」と述べ、北朝鮮で刷り込まれていた敵対イメージがいかに歪められていたかを実感したと語った。

中村紀彦
nakamura.n@kangnamtimes.com

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 「ホンダ、中国エンジン事業を本格再編」…EV急伸と需要後退に経営判断
  • 「ウクライナの5分の1が支配下に…」11月、ロシアが見せた“最悪レベルの領土拡大”
  • 日本が「武器輸出国」へ越える分岐点、比への防空ミサイル供与で南シナ海に波紋
  • 「再燃する円キャリートレード清算懸念…」NY株主要3指数が下落で取引終了
  • 世界はAI地政学、日本はFaxを新調してドヤ顔… NHK報道が示す“ガラパゴス化の末路”
  • 北朝鮮は肉の匂いだけでアウト!?「将軍様の軍隊」がどれほど原始的だったかバレてしまう瞬間

こんな記事も読まれています

  • 「米国で売れ過ぎて在庫が消える」トヨタが歴代最高益を叩き出した理由
  • 「テスラ超えは本当か」BMW i4が見せた“3.6秒の反撃”、航続536kmの衝撃
  • 「3億ドルの刃」がポルシェ直撃、法廷で暴かれる“高級化の闇”
  • 冬の朝、“壊れる車”に共通していたのはたった1分のミス
  • 日本が「武器輸出国」へ越える分岐点、比への防空ミサイル供与で南シナ海に波紋
  • 「米国で売れ過ぎて在庫が消える」トヨタが歴代最高益を叩き出した理由
  • 「再燃する円キャリートレード清算懸念…」NY株主要3指数が下落で取引終了
  • 世界はAI地政学、日本はFaxを新調してドヤ顔… NHK報道が示す“ガラパゴス化の末路”

こんな記事も読まれています

  • 「米国で売れ過ぎて在庫が消える」トヨタが歴代最高益を叩き出した理由
  • 「テスラ超えは本当か」BMW i4が見せた“3.6秒の反撃”、航続536kmの衝撃
  • 「3億ドルの刃」がポルシェ直撃、法廷で暴かれる“高級化の闇”
  • 冬の朝、“壊れる車”に共通していたのはたった1分のミス
  • 日本が「武器輸出国」へ越える分岐点、比への防空ミサイル供与で南シナ海に波紋
  • 「米国で売れ過ぎて在庫が消える」トヨタが歴代最高益を叩き出した理由
  • 「再燃する円キャリートレード清算懸念…」NY株主要3指数が下落で取引終了
  • 世界はAI地政学、日本はFaxを新調してドヤ顔… NHK報道が示す“ガラパゴス化の末路”

おすすめニュース

  • 1
    心臓に弾丸が刺さった兵士を救えた…奇跡の手術と医師たちの“意外な決断”の一部始終

    トレンド 

  • 2
    中国が「対日規制」を露骨化!日本人歌手、中国で公演中に突然「退場命令」

    トレンド 

  • 3
    「女性と子どもだけを集中的に…」洞窟で見つかった“弱肉強食”の食人パターン

    トレンド 

  • 4
    「胎児まで貫通した弾丸」前科15犯の夫が妊娠8カ月の妻を銃撃…絶望の中で起きた“奇跡の母子生還”

    トレンド 

  • 5
    「韓国の狂乱ドライバー」無免許・飲酒でパトカー突破、潜伏→再逃走も‟窓ガラス粉砕”で確保!

    フォトニュース 

話題

  • 1
    「宇宙に広がる光の蝶」チリ望遠鏡が捉えたNGC6302、2万度の“燃える翼”が放つ圧巻の美

    トレンド 

  • 2
    女性200人に利尿剤を飲ませ歩かせた…“最悪の恥さらし面接”を強要したフランス高官の蛮行

    トレンド 

  • 3
    インフルエンザ急増が止まらない、学級閉鎖が連鎖する“初冬の異変”

    ライフスタイル 

  • 4
    「最後の制御権さえ炎に奪われた」香港火災の生存者が語る“人生最悪の絶望の瞬間”

    トレンド 

  • 5
    「日本入国の理由は窃盗? 」中国人窃盗団、5府県で56件“日本を荒らした3人組”

    トレンド 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]