
米国とロシアの終戦交渉を前に、欧州委員会のカヤ・カッラス副委員長は1日(現地時間)、米ロ会談がウクライナに譲歩を迫る可能性があると懸念を表明した。
Newsisの報道によると、ガーディアンやユーロニュースなどの情報源によれば、カッラス副委員長はこの日ブリュッセルで欧州連合(EU)国防相会議が終了した後のブリーフィングで「我々の任務は被害者を支援するためにできる全てを行うことであり、侵略者に報いることではない」と述べたという。そして「ロシアの戦争終結に関する激しい議論が続いている」とし「今週は外交において重要だ」と語った。
これは米国のスティーブ・ウィトコフ中東特使が率いる代表団が2日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談し、ウクライナ戦争終結の条件を交渉することを念頭に置いた発言とみられる。カッラス副委員長は特に米ロ会談に関連し「ウクライナが降伏すれば戦争を止める最も簡単な方法になるため、全ての圧力が弱い側にかかるのではないかと懸念している」と述べた。
さらに「ロシアの侵略が成功すれば、我々は世界中で同様のことが起こるのを目撃することになるだろう」と警告した。また彼女は、ロシアの凍結資産を利用したウクライナ財政支援についてもEUの合意を促した。EUはロシアの戦争賠償金支払いを前提としたウクライナ財政支援構想を推進しているが、ベルギーが反対している。
ウィトコフ特使が率いる代表団は2日にロシアを訪問し、プーチン大統領と会談してウクライナ戦争終結の条件を交渉する予定だ。米高官によると、会談ではウクライナの選挙日程とロシアとウクライナ間の領土交換の可能性が議論されたという。















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