
2014年から北朝鮮・平壌のロシア大使を務めていたアレクサンドル・マチェゴラ氏が70歳で急逝した。
ロシア外務省は8日(現地時間)、声明で「マチェゴラ駐朝ロシア連邦特命全権大使が6日に逝去したことを深い哀悼とともに伝える」と発表した。
声明では、マチェゴラ大使について「両国間の包括的戦略的パートナー関係の構築・深化に大きく貢献した優れた外交官であり愛国者だった」と評価し、北朝鮮とロシアの関係強化に寄与したと述べた。マチェゴラ大使の死因については明かされていないが、死の1ヶ月前にロシアの次官級の人々の北朝鮮訪問日程に同行していた。

マチェゴラ大使は亡くなる1か月前、ロシアの次官級関係者が訪朝した際にも随行していたほか、先月末には短期出張でモスクワを訪れるなど精力的に活動しており、突然の訃報は衝撃をもって受け止められている。
マチェゴラ大使は11年間にわたり駐北ロシア大使を務めた北朝鮮通で、韓国語や英語にも堪能だったとされる。
特に北朝鮮でソーシャルメディアの利用が制限される中、Facebookを積極的に活用し、平壌市民の生活や風景を撮影した写真や動画を投稿してきた。最近では、秋の紅葉した平壌の街を車で移動する映像を公開し、季節の移ろいを惜しむ様子を伝えていた。
マチェゴラ大使のFacebookは、閉鎖的な平壌の市場やカフェ、飲食店、景観を自然な形で紹介する「世界への窓」としての役割を果たしていた。

ロシア国家安全保障会議のセルゲイ・ショイグ書記はマチェゴラ大使の訃報に深い哀悼の意を表し「真の専門家であり誠実な愛国者として、常に国際舞台でロシアの利益を守ってきた」と述べた。
北朝鮮の金正恩国務委員長も弔電を送り、マチェゴラ大使の功績をたたえた。
朝鮮中央通信によれば、金委員長はマチェゴラ氏を「約30年にわたり朝露(北露)友好関係の発展に人生を捧げた朝鮮人民の親しい友であり同志」と評した。
さらに、「朝露関係が今日のように強固な同盟関係へと発展してきた歴史の中には、両国指導部の意志に応えるため、惜しみない情熱を尽くしてきたマチェゴラ同志の献身が刻まれている」と述べ、深い悲しみを示した。
また、北朝鮮の崔善姫外相も「朝露両国の首脳の崇高な意志を支えながら、百年、千年先まで続く友好協力関係の大道を固めるために卓越した貢献をした、多才で経験豊富な外交官だった」と追悼した。
















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