
米国のドナルド・トランプ大統領に辛口の批判をよくする民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州)が、トランプ政権がNVIDIA「H200」チップの中国への輸出を許可したことについて、「トランプ大統領がホワイトハウスの宴会場建設資金を調達するため、このようなことをした」と批判したと、Yahoo!ファイナンスが8日(現地時間)に報じた。
ウォーレン議員はこの日、声明を発表しこのように述べた。この批判が出たのは、トランプ大統領がNVIDIAの対中チップ輸出を許可する代わりに利益の25%を政府が回収するためだ。現在ホワイトハウスは、東館を取り壊し、9万平方フィート(2,500坪)規模の宴会場を建設する工事にすでに着手した。ホワイトハウスは既存の建物が外部の客を招待するには狭すぎるとして、2億5,000万ドル(約389億6,862万円)を使って宴会場の新築工事を行っている。
ウォーレン議員がこれを引き合いに出してトランプ大統領を批判したのだ。ウォーレン議員は「NVIDIA半導体の対中輸出許可は中国の技術及び軍事的優位の追求を加速させ、米経済及び国家安全を弱体化させる危険がある」と警告した。彼女は続けて、「議会は迅速に行動しなければならず、トランプ政権を抑制する超党派の法案を通過させるべきだ」と付け加えた。
これに先立ち、トランプ政権はH200の対中輸出を許可した。H200は前世代の「Hopper」を適用したチップだが、Hopperシリーズの中で最高性能を誇る。現在NVIDIAチップの主流であるBlackwellシリーズよりは劣るが、既存のHopperチップの中では最高スペックだ。特に現在中国輸出専用チップであるNVIDIA「H20」よりも性能がはるかに優れていると知られている。
H200はH20の2倍の性能を持ち、特にAI訓練に使われるTensorコアの演算能力は6倍以上だ。トランプ大統領はNVIDIAが中国に送るチップ販売収益の25%を政権に支払うことになると明らかにした。これは当初の15%から引き上げられた数字だ。NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは、高性能チップを中国に販売すれば中国の開発者が米国の技術に依存し、米国がAI競争で優位に立つことができると主張してきた。
フアンCEOのロビーが功を奏し、トランプ政権がついにAIチップの対中輸出を許可したのだ。このニュースでNVIDIA株価が通常取引で2%程度上昇した後、時間外取引で3%程度急騰するなど、関連株が一斉にラリーしている。















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