
米国のドナルド・トランプ大統領が麻薬運搬疑惑船への「2次攻撃」映像公開に関する立場を一歩後退させた。Newsisの報道によると、ニューヨーク・タイムズ(NYT)やザ・ヒルなどによれば、トランプ大統領は8日(現地時間)にホワイトハウスで記者たちと会見し、「ピート・ヘグセス米国防長官がどんな決定を下しても構わない」と述べたという。
トランプ大統領は3日、「彼らが何を持っているのか分からないが、確実に公開する。問題ない」と述べ、映像公開の意向を示していたが、これを事実上撤回した形だ。この日、3日の発言について質問を受けると、「私はそう(映像公開の約束)言っていない。あなたがそう言ったのであって、私はそう言っていない」と否定した。ボールを受け取ったヘグセス長官も6日、「手続きを検討しており、見守る」とし、「何を公開するにしても非常に慎重に検討しなければならない」と映像公開に慎重な姿勢を示していた。
ただし、トランプ大統領は「私はその映像を見た」とし、「彼らは船を再び浮上させようとしており、我々はそれを望まなかった。その船は麻薬でいっぱいだった」と2次攻撃が正当だったと主張した。そして「我々が海上で船1隻を撃沈することで2万5,000人の米国人の命を救うことになる」とし、「その船は麻薬でいっぱいだった」と再度強調した。
米軍が議会に報告した内容によると、米軍は9月2日カリブ海でコカインを運搬している疑いのある船にミサイル2発を発射したという。1次攻撃で9人が即死し、船は転覆した。米軍は生存者2人が転覆した船の残骸にしがみついて船を元に戻そうとする状況を約41分間見守った後、ミサイル2発を追加発射した。
国防部は当初、生存者が無線などで支援勢力に連絡を試みたため2次攻撃が避けられなかったと説明していたが、議会の確認結果、現場に通信機器はなかったことが明らかになった。行政府が映像公開に消極的な態度を示すと、議会は圧力を強めた。
ABCによると、上院・下院は9月2日の船舶撃沈1・2次攻撃映像を議会に編集なしで提出することを義務付ける法案を準備している。法案が可決されれば、国防部が映像を提出するまでヘグセス長官の出張予算が25%削減される。下院が今週中に法案を可決すれば、今月末に上院本会議での採決が行われる見通しだ。















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