
栃木県の郊外だ。先月21日、東京から北へ約2時間かけて小金井駅に到着すると、刑務所の護送車が待機していた。さらに30分ほど移動すると、田んぼと物流倉庫が続く風景の中で人影は次第に少なくなり、やがて灰色の塀と鉄条網が姿を現した。そこは、日本最大の女子刑務所である栃木刑務所だった。
セキュリティチェックを通過し、収容棟に向かった。刑務官の案内を受けて最初の作業場に入ると、淡いピンク色の作業服と淡い青色の作業帽をかぶった受刑者30人余りが長い作業台に並んで座っていた。作業場の風景よりも先に目を引いたのは、受刑者たちの年齢層だった。受刑者の大半は高齢の女性たちだった。作業台のあちこちに車椅子が置かれており、真っ白な髪の毛が目に入った。70歳を超えていると思われる一人の受刑者が、しわの寄った手先で折り紙を折っていた。折り終えたパーツを組み合わせることで、瓶型の装飾品や動物の模型を完成させていた。これは単なる折り紙ではなく、認知機能の維持と向上のためのプログラムの一環だと刑務官は説明した。
二つ目の作業場に足を踏み入れると、ミシンの音が辺り一面に響いていた。中年の受刑者も一部見られたが、ここも高齢層の比率が高かった。腰が少し曲がった受刑者が電動ミシンの前に座り、縫い続けていた。1906年から女性受刑者を受け入れている栃木刑務所は、日本全国12の女子刑務所の中で最大規模だ。収容定員は655人で、現在の受刑者は486人、収容率は約74%となっている。

栃木刑務所が現在直面している最大の課題は高齢化だ。三好清凡刑務所長は「全体の受刑者数は減少しているが、高齢受刑者の割合は上昇を続けている」と述べた。
刑務所側によると、今年4月1日現在、全受刑者の32%が60歳以上で、70歳以上も18%に達している。健康上特別な問題のない受刑者は約40%に過ぎない。残りの60%は医療支援や生活支援が必要だ。この中には相当数が精神・認知機能の低下問題を抱えている。
終身刑の受刑者を除いた平均刑期は約5年だ。受刑者の多くは初犯だが、高齢受刑者の中には同じ犯罪を繰り返して刑務所を出入りするケースも少なくない。犯罪の種類別では、窃盗が33%で最も多い。

高齢受刑者の増加は刑務所の運営方式自体を変えつつある。堀総務部長は「高齢受刑者の中には日常生活支援が必要な場合が多い」とし、「入浴時に助けが必要な受刑者や食事の補助が必要な人もいる。服用薬の管理も必要だ」と説明した。
実際、刑務所は一般的な矯正施設というよりも、一部機能では介護施設に近い印象を受けた。刑務官以外にも医師2名、看護師4名、薬剤師1名、作業療法士1名、心理士3名、教育専門家6名、国際業務担当職員5人などが配置されていた。一部の職員は介護福祉士の資格を持ち、高齢受刑者のケア業務を担当している。

引用:ファイナンシャルニュース
刑務所が提供した資料には、車椅子に乗った受刑者を補助する職員、定期健康相談を行う看護師、リハビリプログラムを運営する作業療法士の姿も映っていた。外部の専門医療機関に搬送され、手術や入院治療を受けるケースもある。
食事も高齢者を考慮して調整される。噛んだり飲み込んだりしにくい受刑者にはお粥が提供され、野菜は細かく切って配膳される。
このような栃木刑務所の運営も残り少なくなった。法務省は2028年3月に栃木刑務所を閉鎖する予定だ。全国的に女性受刑者数が減少している上、施設の老朽化が進んでいるためだ。現在の受刑者は今後、他の女性矯正施設に分散収容される予定だ。
















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