
イランとイスラエルの激しい応酬により、イランとの停戦が崩壊する危機に直面していた米国のドナルド・トランプ大統領が、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に自制を促した。トランプ大統領はネタニヤフ首相に対し、イランとの戦争を再開すれば単独で戦うことになると警告したという。
トランプ大統領は8日(現地時間)、米政治メディアのアクシオスとの電話インタビューで、7日から8日にかけて中東で進められた水面下の交渉について明らかにした。
トランプ大統領は「中東の5か国から、ネタニヤフ首相を説得してほしいという電話を受けた」と語っている。「これらの国々は非常に懸念していた。彼らは我々が交渉してきた合意案を非常に評価している」と説明した。さらに、イラン側もイスラエルが攻撃を止めれば自分たちも攻撃を中止するというメッセージを送ってきたとし、「彼らは我々に電話をかけ、これ以上攻撃しないのでイスラエルにもそう伝えてほしいと要請してきた」と主張している。
その後、トランプ大統領はネタニヤフ首相に電話をかけ、「ビビ(ネタニヤフ首相の愛称)、慎重に行動した方がいい。そうでなければ、すぐに孤立するかもしれない」と伝えたことを明かしている。
2月に米国とともにイランを攻撃したイスラエルは、米国が4月8日からイランとの停戦に入ると、これに加わった。一方で、イスラエルはレバノンの親イラン武装組織ヒズボラに対する軍事作戦を継続し、イランは戦争終結の条件としてレバノンでの停戦を求めていた。イラン交渉団は1日、レバノン問題を理由に米国との交渉中断を宣言している。アクシオスは同日の報道で関係者の話として、トランプ大統領が1日のネタニヤフ首相との通話中に激怒し、罵声を浴びせたと報じた。
イスラエルは7日、米国の制止にもかかわらずレバノンの首都ベイルート南部への空爆に踏み切った。これに対し、イランは4月の停戦以降初めて、イスラエル北部に11発のミサイルを発射している。双方は8日まで遠距離攻撃を交わし、同日になって交戦を停止した。
アクシオスによると、トランプ大統領は7日の通話で、1日の通話時よりもはるかに落ち着いた態度でネタニヤフ首相に交戦中止を求めた。米国側はネタニヤフ首相が譲歩すると見込んでいたが、ネタニヤフ首相は、トランプ大統領が攻撃に反対しているものの、明確に中止を命じたわけではないと受け止めた。イスラエル関係者は、イスラエルが8日にイランの重要標的数十カ所を攻撃する計画を立てており、空爆の規模も4月以降で最大になる予定だったと明らかにしている。
トランプ大統領は、イランとイスラエルが8日午前になっても交戦を止めなかったため、数時間後に再びネタニヤフ首相へ電話をかけ、イラン攻撃を中止するよう圧力をかけた。これを受け、ネタニヤフ首相はイランへの追加空爆を取りやめた。イスラエル関係者によると、トランプ大統領はネタニヤフ首相に「数日以内に交渉がまとまれば追加攻撃は不要になり、交渉が失敗すれば米国が直接イラン攻撃を主導する可能性もある」と述べたという。これに対し、ネタニヤフ首相は、イランの攻撃に応じなければイランが軍事的に優位にあるとの印象を与え、交渉にも悪影響を及ぼすと反論した。
トランプ大統領は8日、アクシオスのインタビューで、イランとの戦争終結に向けた交渉がまとまれば「今回の合意によって、イランは核兵器を保有できなくなり、ウラン濃縮も停止される」と主張した。さらに「非常に大きな合意であり、我々が望んでいたものをすべて手にすることになる」と強調した。

















コメント0