
絶滅危惧種に指定されているトドが韓国釜山市機張郡(プサン市キジャン郡)の沿岸付近の海域で発見された。
蔚山(ウルサン)海洋警察署の発表によると、釜山機張郡の冬柏港付近の海域を航行していた漁船の船長が、ブイに閉じ込められていると思われるアザラシのような動物がいると海洋警察に通報したという。
海洋警察は民間の救助隊員と協力し、ブイの近くに慎重に近づき、構造物の間に閉じ込められた海洋動物を発見した。海洋警察は棒などを使ってブイを叩いたり、動物を押して海に戻るように処置した。
海洋警察が釜山・国立水産科学館のクジラ研究センターに問い合わせた結果、問題の動物がトドであることが確認された。トドは環境省によって絶滅危惧野生生物Ⅱ級に指定されており、日本海でもまれに観察されるという。
トドがブイの上に乗っていたのは、餌を探しに出かけたものの失敗し、疲れて一時的に休んでいたと考えられている。
蔚山海洋警察の関係者は「海水温の上昇に伴いクラゲが大量発生し、魚がいなくなったため、釣り人たちも困っている」と、蔚山と釜山地域の海の状況を説明した。
















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