
米国で、泥酔状態で車を運転して事故を起こした後、燃えている車内に2歳の娘を放置して死亡させた30代の男が、数十年に及ぶ懲役刑を言い渡された状況だ。
米『WKRC』などによると、事件は昨年9月25日午後9時50分頃、オハイオ州アレン郡近くの道路で発生したと伝えられている。 当時この場所を通りかかった目撃者は、ある車が中央線をまたいで道路を逸脱するなど、乱暴な運転をしているのを目撃し911に通報した。
問題の車両(「2013年型GMCテレーン」)は、タイヤの一つが外れた状態で、残り3つの車輪だけで危険極まりない走行をしていた。 警察が現場に到着したとき、車を運転していた車両の所有者であるニコラス・ステメン氏(34)は道路脇に立っており、男が運転していた車両は道路に停車したまま炎に包まれていた。
出動した警官の一人がステメン氏に近づくと、強い酒の臭いがし、ステメン氏はよろめきながら警官の前で倒れ込んだ。目は充血し、舌がもつれて発音が不明瞭であった。 車の火を消した後、消防当局の関係者が車内に他に誰かいたのか尋ねたが、ステメン氏は「誰もいなかった」と答えた。
警察が「子供はいるか」と尋ねると、彼は「娘が1人いるが、今は自分の父親と一緒にいる」と答えた。 しかし、車両を調査した警察は、車の座席に設置されたチャイルドシートから小さな遺体1体を発見した。この遺体は、ステメン氏の2歳の娘リリアナちゃんであることが判明した。
警察の取り調べで、ステメン氏は事故直前に少なくともビールを10杯飲んだと認めた。ただし、酔っていたため詳細は覚えていないと供述した。 男は、10月の裁判で放火や過失致死、子供を危険な状況に放置した容疑などで有罪となり、11月17日に裁判所で最短22年から最長27年6ヶ月の懲役刑を言い渡された。













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