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「母はもういないのに…」中絶禁止法が強いた出産、その後も続く過酷な治療

望月博樹 アクセス  

引用:GoFundMe
引用:GoFundMe

アメリカの一部の州で決められた中絶禁止法により、脳死状態の母親から生まれた赤ちゃんが、6ヶ月近く集中治療室にいるという悲しい知らせが伝えられた。

「CBSニュース」によると4日(現地時間)、6月13日に生命維持装置をつけた脳死者が出産した子供チャンスちゃんは、体重0.82kgの未熟児として生まれた。

チャンスちゃんの祖母エイプリル・ニューカークさんは「GoFundMe」を通じて「現在赤ちゃんは体重が11ポンド(4.98kg)しかなく、依然として集中治療室で生活している」と明らかにした。

男児の生後5〜6ヶ月の平均体重は7.5〜7.9kgだ。しかし未熟児として生まれたチャンスの体重は生後1ヶ月の水準にとどまっている。

ニューカークさんは「チャンスちゃんは治療のために他の病院に移送される」とし「皆さんの祈りに感謝する。引き続き赤ちゃんのために祈ってほしい」と訴えた。

引用:GoFundMe
引用:GoFundMe

チャンスちゃんを産んだ母は31歳のアドリアナ・スミスさんで、2月に倒れて法的に死亡宣告を受けた脳死者だ。

脳死判定を受けた当時、スミスは妊娠8週目だった。医療陣が「中絶禁止法」により生命維持装置をつけなければならないと主張したため、家族は選択肢もなく生命維持装置の使用に同意せざるを得なかった。

病院があるジョージア州は「中絶禁止法」が非常に厳格な地域の一つだ。

ジョージア州では胎児の心拍を感知できる時期からは中絶を厳しく禁止している。しかし心拍が感知される時期は早ければ6週目であり、この時期には大多数の女性が妊娠事実すら認識することが難しい。

ただし強姦や近親相姦による妊娠、または深刻な医学的問題で胎児が生存できないと判断された場合には中絶が許可されている。

この事件を受けてジョージア州法に対する批判が高まると、当局は「医療専門家が脳死判定を受けた(妊娠中の)女性の生命維持装置を継続して使用しなければならないという内容はない」とし「生命維持装置を取り除くことは『妊娠を終了するための目的』の行為ではない」と断言した。

望月博樹
defaultjp@kangnamtimesjp.com

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