ドナルド・トランプ米大統領は、テスラのイーロン・マスクCEOとの関係は終わったと述べ、マスク氏が野党議員を支援すれば「非常に深刻な結果（代償）」があると警告した。
トランプ大統領は7日（現地時間）NBCニュースとの電話インタビューで、マスク氏との関係修復を望むかという質問に「ノー」と答え、関係は終わったのかという問いには「イエス」と断言した。
マスク氏と対話する予定について「非常に忙しいため、彼と話す気はない」とし、「彼は大統領職に対して無礼だった。非常に良くないことだ」と強調した。
さらに、マスク氏が自身の減税公約法案を支持する共和党議員を落選させるために民主党候補を支援する場合、「非常に深刻な代償を払うことになる」と警告した。
「共和党は3日前（マスク氏と対立する前）よりも団結している」とし、「彼が（法案について）落胆し傷ついたのは残念だ」と主張した。
マスク氏所有のスペースXなどの企業が連邦政府と結んだ契約の撤回可能性については「その権限は私にあるが、そのようなことは考えていない」と述べた。
これに先立ち、マスク氏は、未成年者性犯罪で有罪となった故ジェフリー・エプスタイン億万長者の「ファイル」にトランプ大統領の名前があると主張する投稿をした。Xに「重大な暴露をする時が来た。トランプは『エプスタインファイル』に（名前が）あることこそが、（ファイルを）公開しない本当の理由だ」と投稿した。
論争が起きるとマスク氏はその投稿を削除した。あるユーザーが投稿した「トランプを弾劾し、副大統領のJ・D・ヴァンスに交代しよう」という言葉にマスク氏が「イエス」と答えた投稿も現在は削除されている。
トランプ大統領は、マスク氏がエプスタインとの関係疑惑を提起したことについて「エプスタインの弁護士でさえ、私が（エプスタインの犯罪と）無関係だと言明している」と一蹴した。