
レウォトビ・ラキラキ火山は約20日ぶりに再び爆発した。
7日午前11時頃、『AP通信』をはじめとする海外メディアは、火山が噴火し、火山灰の噴煙が最大18km上空まで達したと伝えている。
インドネシア地質庁は、「噴火時には高温の火砕流が雪崩のように噴き出した」と発表。
「周辺の村には火山灰が堆積しているが、現時点で死傷者の報告はない」としている。
火山警報レベルは4段階のうち最高レベルに引き上げられた。
この火山は先月17日にも噴火しており、近隣の観光地バリ島を発着する航空便が多数欠航した。火山活動の長期化を受け、立入禁止区域は半径7kmへと、従来の2倍以上に拡大された。
昨年11月に発生した同火山の噴火では、住民9人が死亡し、数十人が負傷するなどの人的被害も出ている。
インドネシアは127の活火山を抱える国で、太平洋の火山帯「環太平洋火山帯(火の輪)」に位置し、火山活動や地震のリスクが常に高い。
同じく「火の輪」に位置する日本でも、インドネシアの火山活動に対する警戒が強まっている。
『共同通信』によると、気象庁はこの日、フローレス島で観測された大規模噴火を受け、日本への津波の到達可能性を評価中であると発表した。
インドネシアの火山で大規模な爆発が起きた場合、気圧波によって数時間後に日本南部の沖縄県に津波が到達する可能性があるとされている。
なお、気象庁は先月、同様のインドネシア噴火の際にも津波警戒情報を発令していた。
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