介護士求人を装い女性を誘拐・性的暴行 実刑判決を不服として控訴
韓国で、介護士の求人を装って虚偽の投稿を出し、応募してきた女性を誘拐・性的暴行した罪で実刑判決を受けた20代の男が、一審判決を不服として控訴していたことがわかった。
事件の被告であるアン被告（22）は、今月23日付で控訴状を提出し、懲役10年の一審判決を不服として、「量刑が重すぎる」と控訴したことがわかった。
一審では、誘拐、監禁、強制性交などの罪に問われたアン被告に対し、懲役10年の実刑が言い渡された。これは検察の求刑である懲役7年を上回るもので、検察側は「求刑以上の判決が出たため、控訴の予定はない」としている。
綿密に計画された悪質な犯行
判決では、「被告は事前に犯行場所や道具を用意し、綿密に計画を立てて犯行に及んだ」とし、「フリマアプリを通じてターゲットを物色し、数日間にわたって監禁・暴行するなど、極めて大胆かつ悪質な手口だった」と厳しく非難した。
また、「被害者は深刻な精神的苦痛を受けており、厳罰を求めている」としたうえで、「被告が犯行を認めている点も考慮した」と量刑理由を説明した。
判決ではさらに、性暴力治療プログラムの80時間受講、個人情報の公開、児童・青少年・障がい者関連施設への10年間の就業禁止といった付随命令も言い渡された。
なお、アン容疑者は今年1月9日から11日にかけて、ソウル市内で30代の女性Aさんを車で誘拐し、加平郡の宿泊施設に監禁したうえ、性的暴行を加えたとして逮捕・起訴された。
捜査の結果、アン容疑者は「1回あたり60万ウォン（約6万4,000円）で下半身麻痺の女児の介護士を募集する」とする虚偽の投稿をフリマアプリに掲載し、犯行対象となる女性を物色していたことが明らかになった。
事件発覚のきっかけは、アン容疑者と連絡を取り合っていた知人が異変に気づき、警察に通報したことだった。アン容疑者はAさんを車に乗せたまま逃走を試みたが、通報を受けて追跡してきた警察によって現場で逮捕された。
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