
米空軍が精密誘導兵器の試験を目的に、テスラのサイバートラック2台を発注した。空軍試験センターは7日(現地時間)、ニューメキシコ州ホワイトサンズ・ミサイル試験場への供給を正式に要請したと明らかにした。
空軍は「敵が車両をサイバートラックへ切り替える可能性が高い」とし、「重大な衝突時にも一般的な損傷を受けにくいことが確認されている」と説明した。今回の発表は、サイバートラックの販売に苦戦するテスラの現状の中で伝えられたもの。テスラは第2四半期に5,000台以上のピックアップを出荷したが、依然として年間計画との差は大きい。
同社は年間25万台超の生産を目指していたものの、今年これまでの出荷は約1万〜2万台にとどまり、目標の約8%にすぎない。一方、車両工学担当副社長ラース・モラビー氏は、小型ピックアップトラックの開発を示唆。「常に小型ピックアップを作ると言ってきたが、現在はデザインスタジオで作業を進めている」と述べた。
テスラ株は0.46%高の321.37ドル(約4万7,290円)で取引を終えた。軍事試験向け採用と新モデルの可能性が、投資家心理を下支えした形だ。
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