
27日~28日、ウクライナの首都キーウにある欧州連合(EU)代表部とブリティッシュ・カウンシル(英国文化振興会)の建物付近に、ロシアのミサイルが立て続けに2発落下する様子が確認された。これらの建物は、ロシアの空襲により被害を受けた。
欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は28日(現地時間)、緊急記者会見を開き、「昨夜、ロシアのミサイル2発が20秒間隔で、(キーウの)我々の代表部からわずか50m先に落下した」と明かした。さらに「これはロシアがウクライナを恐怖に陥れるためなら、民間人を殺傷し、果てはEU(代表部)まで標的にするなど、何でもするという姿勢を示している。幸い人的被害はなかった」と付け加えた。

公開された映像では、暗い夜空からロシアのミサイルが火の玉のように落下して爆発し、20秒後に2発目のミサイルが落下、轟音とともに爆発が続く様子が確認できる。アントニオ・コスタ欧州理事会議長は、SNSの「X(旧Twitter)」で「これは意図的な攻撃だ」と断定し、「EUは怯むことはない。ロシアの攻撃は、ウクライナとの連帯を強めるだけだ」と強調した。
今回の空襲は、EU代表部だけでなく、ブリティッシュ・カウンシルにも被害を与えた。ブリティッシュ・カウンシルは英国外務省の支援を受ける独立機関で、現地で英語教育や文化プログラムを提供してきた。
外交専門家で元保守党議員のボブ・シーリー氏(Bob Seely)はデイリー・メールに対し、「ブリティッシュ・カウンシルの建物への空襲は、ロシア・プーチン政権の敵対的なメッセージを伝えるための意図的かつ計画的な攻撃だ」と非難した。さらに「ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナの内外で英国への攻撃を続けるかどうかが今後の焦点になる」と指摘した。

ロシアの今回の空襲でブリティッシュ・カウンシルの建物が損傷したが、幸いにも人的被害はなかったと伝えられている。デイリー・メールは、「ブリティッシュ・カウンシルのセンターには教育のために出勤する英国人がいる。もし開館時間の午前9時以降に空襲が起きていたら、多くの犠牲者が出ていた可能性がある」と報じた。
英国のキア・スターマー首相も「プーチン大統領は子どもや民間人を殺害し、平和の希望を踏みにじっている」と述べ、「この流血の事態は必ず終結させなければならない」と訴えた。ロシアは28日、ウクライナの首都キーウに大規模な空襲を行い、4人の子どもを含む少なくとも19人が死亡、数十人が負傷した。犠牲となった子どもの中で最年少は2歳だった。

ウクライナ軍は、ロシア軍のドローン(無人機)598機中563機、ミサイル31発中26発を迎撃したと発表したが、被害を完全に防ぐことはできなかった。APやロイター通信などによると、ドローンや巡航・弾道ミサイルを使用したこの攻撃により、高層アパートを含む複数の建物が大きく損傷し、市内各所で火災が発生したという。
キーウの軍事行政トップのティムール・トカチェンコ氏は、キーウ市内の7地区、20か所以上が空襲の被害を受け、ショッピングセンターを含む約100棟の建物が損傷したと説明した。国際社会からの批判が相次ぐ中、ロシア国防省はウクライナの首都内にある防衛産業施設と軍用飛行場を攻撃したと主張した。
ウクライナの首都を狙ったロシアの大規模な空襲は、米国がロシア・ウクライナとの3者首脳会談を推進する中で発生した。米国のドナルド・トランプ大統領は、米ロアラスカ首脳会談後、ロシアとウクライナの二国間会談、そして米国を含めた3者首脳会談を連続して開催し、終戦について協議するという構想を発表したが、プーチン大統領は消極的な反応を示した。
むしろロシアは、米国との首脳会談の前後に最前線での攻勢を強化し、ついには首都キーウに対して大規模な空襲を仕掛けた。さらに、欧州ではロ・ウクライナ二国間会談が実現しない可能性まで指摘されている。
ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は28日、フランス南部のブレガンソン要塞で「先週、トランプ大統領とプーチン大統領が合意したのとは対照的に、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領とプーチン大統領の会談は実現しないことが明らかだ」と述べ、「我々はこれを踏まえてウクライナ戦争について議論する」と語った。
メルツ首相は、18日にホワイトハウスで行われた米・ウクライナ・欧州首脳会議の直後まで、ロシアとウクライナの首脳会談が2週間以内に開催される可能性があると楽観的な見方を示していた。しかし、ロシアが欧州の提案した安全保障案を拒否し、首脳会談の開催にも繰り返し否定的な態度を示したため、その見通しを撤回したとみられる。
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