
英国の極右勢力は13日(現地時間)、ロンドン中心部で大規模な反移民集会を開催した。BBCによると、極右活動家トミー・ロビンソン氏が「ユナイト・ザ・キングダム(王国を一つに)」をスローガンに掲げて行ったこの集会には、警察推計で約11万人の支持者が集まったという。
フランスやドイツの政治家に加え、テスラのイーロン・マスクCEOもビデオ出演し、極右勢力との連帯を表明した。ロイター通信はこの集会を「英国現代史上最大級の右翼デモのひとつ」と表現した。一部の参加者が瓶や照明弾を投げ、警官に対して暴行を加えるなどの過激な行動に出たため、9人が逮捕され、26人の警官が負傷した。
この日、ロンドン中心部ホワイトホール周辺に集まった参加者らは、英国、米国、イスラエルの国旗と、イングランドを象徴する赤と白の聖ゲオルギウス十字(セント・ジョージズ・クロス)、聖アンデレ十字、ウェールズの旗などを掲げ、英国のキア・スターマー首相を批判するスローガンを叫んだ。
米国のドナルド・トランプ大統領を象徴する「MAGA(米国を再び偉大に)」帽をかぶった人々も見受けられた。また、「(難民)ボートを止めろ」や「移民送還」といった不法移民を拒否する文言が書かれたプラカードや旗も掲げられた。
英国では最近、難民の不法入国に対する反対の声が高まっている。今年7月、小型ボートで密入国したエチオピア出身の移民男性が、ロンドン郊外で14歳の少女に対する性的暴行を含む5件の性犯罪容疑で逮捕されたことで、反移民感情は最高潮に達した。
ロイター通信は、英国が過去最大規模の亡命申請を処理する中、不法移民問題が経済低迷への懸念を上回り、主要な政治課題として浮上していると伝えた。今年に入ってから現在まで、小型ボートで英仏海峡を渡ってきた不法移民は2万8,000人に上っている。
今回の抗議行動を主導したロビンソン氏は、演壇で「英国裁判所がソマリア人、アフガニスタン人、パキスタン人の権利を優先している」と主張した。フランスの極右政治家エリック・ゼムール氏も壇上で「我々はかつての植民地国家によって植民地化されている」と訴えた。
英国極右政党を支持していたマスクCEOは、ビデオ中継で「次の選挙がいつであろうと、それを待つ余裕はない」と述べ、「議会を解散し、新たな選挙を実施すべきだ」とコメントした。
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