
英国で大型トラックを運転中にスマートフォンでアダルト動画を見ていた男が、停車中の車に追突し40代男性を死亡させたとして、懲役10年の判決を受けた。
20日(現地時間)、BBCやザ・サンなど複数の英メディアによると、英国の裁判所は昨年5月、ランカシャー州の道路で停車中の車両に衝突し、その車両の運転席にいたダニエル・エイチソン(46)を死亡させた容疑で起訴された大型トラック運転手、ニール・プラット(43)に懲役10年を言い渡したという。
裁判所は判決理由で「運転におけるプラット被告の傲慢で自己中心的な態度は目に余るものがある。プラット被告は何の理由もなく道路交通法規を無視した」と厳しく非難した。
事故当時、プラット被告は15年間にわたり大型トラックを運転してきたベテランだったが、携帯電話に気を取られて前方車両が停止していることに気づかず、エイチソンさんの車に衝突した。エイチソンさんは現場で死亡が確認された。
プラット被告は警察に対し「移動時間を確認するために一時的に携帯を見ただけだ」と供述したが、その後の捜査で運転中にX、YouTube、TikTok、WhatsAppなど複数のSNSにアクセスし、動画を視聴していたことが判明した。その中にはアダルト動画も含まれていたという。
エイチソンさんは事故の直前、車内で妻と電話をしていた。妻は「最初は電池が切れたのだと思った。何度も電話をかけ直したが応答がなかった。事故に遭ったとは全く考えていなかった」と当時の状況を語った。
エイチソンさんの娘エラさんは「父は家族のために生き、人生を心から愛した誠実な人だった」と語り、プラット被告に対し「父を殺そうとしたわけではないにしても、自分の行動が人を死なせる可能性があることくらいは分かっていたはずだ」と訴えた。
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