
テスラのイーロン・マスクCEOの父、エロール・マスク氏(79)が子供や家族に対する不適切な行為の疑いで再び取り沙汰され、論争が拡大している。
23日(現地時間)ニューヨーク・タイムズは、エロール氏が南アフリカ共和国と米カリフォルニア州で義理の娘や実子に対して不適切な接触があったとの疑いで告発されたと報じた。
元義理の娘は、1993年に4歳であった当時に不当な扱いを受けたと主張し、さらに約10年後には彼が下着に関わる不適切な行為をしているのを目撃したと語った。その後、彼女はエロール氏との間に子供を出産したとされる。
また、エロール氏の他の子供や家族も同様の体験を証言している。特に、当時5歳であった息子が不適切に触れられたと証言した例もある。
家族や社会福祉施設が介入を試みたものの、法的措置には至らなかった。警察の調査および裁判所の記録によれば、エロール氏に対する捜査は計3回行われたが、いずれも無罪と結論付けられたという。
こうした判決はマスク家に深刻な亀裂をもたらした。一部の家族は、エロール氏の長男であるマスクCEOに直接助けを求めた。ある親族は5ページにわたる手紙で介入と助言を要請し、「子供たちが毎日苦しんでいる」と訴えた。
マスクCEOは家族に財政支援を行い、エロール氏から距離を置けるようカリフォルニアでの生活を支援したが、南アフリカでの捜査には直接介入しなかった。
エロール氏は3度の結婚を経験し、少なくとも9人の子供や義理の子供を持つとされる。家族の多くに強い影響力を持っていたと伝えられている。特に、元義理の娘との間に子供をもうけた事実はマスクCEOに大きな衝撃を与え、その後、親子関係は断絶したとされる。
エロール氏は「これらの主張は事実ではなく、家族がイーロンから金銭を得るために作り上げたものだ」と反論し、「イーロンとの関係は現在も良好だ」と主張した。
しかし、2023年に出版されたマスクCEOの公式伝記には、父が義理の娘との間に子供をもうけたことが明らかになった後に関係を絶ったと記されており、両者の主張には明確な食い違いがある。
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