
「外見至上主義」の風潮が小学生にまで広がり、美容整形への関心が高まる中、ある整形外科が10歳の女児の二重まぶた手術の過程をSNSで公開し、物議を醸している。
『週刊女性PRIME』などによると、28日、東京・新宿のある整形外科が公式SNSアカウントに、10歳の女児が母親と姉と共に来院し、二重まぶた手術を受ける様子を収めた動画を投稿した。
約1分間の動画で、医師は「きれいになった顔を見せたい友達はいる?」「好きな子はいない?」と尋ねている。病院側は、まつ毛が目を刺す症状の改善が目的だと説明したが、手術前後の比較を示し、「短時間の施術で簡単に美しくなれる」といった宣伝文句を添えた。問題の動画では、女子児童と保護者の顔がモザイク処理なしでそのまま映し出されていた。
この動画が有名インフルエンサーを通じて拡散されると、ネットユーザーから「成長期の子どもに整形手術をさせていいのか」「判断能力が未熟な子どもを整形の対象にするなんて」といった批判が殺到した。一部の整形外科医も「未成年の子どもの整形場面を公開した親は無責任だ」「動画は『デジタルタトゥー』として残り、子どもに悪影響を及ぼす可能性がある」と指摘した。現在、問題の動画は削除されている。
専門家は「外見への不安から若年での整形を決断することは、身体的・精神的な副作用につながる可能性がある」と指摘し、社会的な議論や制度的な対策が必要だと強調している。
一方、イギリスでは2021年から18歳未満を対象とした美容目的の整形手術と整形広告を全面的に禁止した。テレビ、新聞、SNS広告だけでなく、インフルエンサーを通じたマーケティングもすべて規制対象に含まれている。
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