
ロシアに派兵された朝鮮人民軍がウクライナ領土攻撃に参加した事実が確認されたと、ウクライナ軍が16日(現地時間)主張した。ウクライナ軍参謀本部は同日、朝鮮人民軍のドローン(無人機)操縦士らが多連装ロケットシステムの砲撃を調整したとし、朝鮮人民軍と推定される軍服姿の男性が映った動画を証拠として提示した。
ウクライナ軍は、ロシアのクルスク州で作戦中の部隊がドローンで偵察し、国境地域であるウクライナのスームィ州で陣地を特定し砲撃調整を支援していると主張した。そして、これが朝鮮人民軍のウクライナ攻撃参加を示す初めての証拠だと主張した。この映像は、朝鮮人民軍が運用していた偵察ドローンがスームィ州上空で撃墜されたものから入手されたと、現地メディアの「キーウ・インディペンデント」が伝えた。
朝鮮人民軍は昨年8月、クルスク州に侵攻したウクライナ軍を撃退するため主に投入されたとされる。ロシア軍は今年5月、クルスクからウクライナ軍を完全に押し返した後、クルスク州と国境を接するスームィ州への反撃を行っている。ウクライナ軍は、ロシア占領軍が深刻な兵力損失とスームィ州攻勢の失敗により、朝鮮人民軍を戦闘作戦に継続的に投入していると主張した。
韓国の国家情報院は、昨年10月から朝鮮人民軍の戦闘兵力1万5,000人がロシアに派兵され、そのうち約2,000人が戦死したと推定している。ウクライナ軍は、外国部隊の武力侵略への参加事例を全て記録しているとして、ウクライナ侵攻に関与した部隊は戦争法および関連規定に従って無力化されるだろうと述べた。
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