
カタールとサウジアラビアが2026年北中米ワールドカップ本大会への出場を確定させた。しかし、不公平な運営をめぐる論争が巻き起こり、後味の悪さを残している。
ニューシスによると、両国は最近行われた中米ワールドカップアジア地域4次予選を突破し、来年の大会本選出場権を獲得した。
カタールは15日(日本時間)、カタール・アルラヤンのジャシム・ビン・ハマド・スタジアムで行われたアラブ首長国連邦(UAE)との4次予選A組第2戦で2-1で勝利し、1勝1分(勝点4)で首位に立ち、本大会行きを決めた。
一方、サウジアラビアも同国ジッダのキング・アブドゥッラー・スポーツシティ・スタジアムで行われたイラクとのB組第2戦を0-0で引き分け、1勝1分(勝点4)を記録した。イラクと勝点、得失点差で並んだものの、総得点で上回り首位を確保し、ワールドカップ本選への切符を手にした。
しかし、4次予選の日程や開催地に関して不公平さが指摘され、カタールとサウジアラビアに対する国際サッカー界の視線は厳しい。すでに日程開始前から関連する批判の声が上がっていた。
まず、カタールが所属するA組の試合はカタールで、サウジが所属するB組の試合はサウジで開催された。他国のインフラ問題を理由に挙げたが、実質的に中立地での開催を標榜しながら、両国にホームアドバンテージを与えた格好だと指摘されている。
さらに試合日程にも偏りが見られる。A組のオマーンとUAEは3日間隔で2試合を戦ったのに対し、カタールは6日間で2試合を行った。
サウジも同様に、インドネシアとイランが3日間しか休めなかったのに対し、6日間の休養を取ることができた。体力面で両国が優位に立ったとの見方が出ている。
一部では、アジアサッカー連盟(AFC)が莫大な資金力を持つカタールとサウジを意図的に優遇したのではないかという疑惑の目が向けられている。偶然にも、カタールは直前のワールドカップ開催国であり、サウジは2034年ワールドカップの開催国だ。
先日、イラク代表のグラハム・アーノルド監督は「代表チームに30年間関わってきたが、このような大会運営は初めて見た。どうしてこのような運営ができるのか」と語り、強い不満を示した。
コメント0