「民主党の主要事業を恒久削減」…トランプ氏「二度と戻さない」
「中間選挙で必ず勝たねば」…トランプ氏「敗北すれば急進左派に全て奪われる」

米連邦政府の一部閉鎖が4週目に入るなか、ドナルド・トランプ大統領は21日(現地時間)、つなぎ予算案の成立を阻む民主党を「妨害勢力(obstructionists)」と強く非難した。
『CNN』によると、トランプ大統領はホワイトハウスのローズガーデンで開かれた共和党上院議員との昼食会で演説し、「皆さんはこれまでも常に予算案に投票してきた」と述べた。そのうえで、「チャック・シューマー(民主党上院院内総務)や民主党議員は、この『クリーンで超党派的な』短期支出法案(つなぎ予算案、CR)に賛成し、政府を再開させるべきだ」と訴えた。
トランプ氏はさらに「彼らは妨害勢力だ。われわれがあまりにも成功しているからそうするのだ」と主張。「私はきょう、すべての民主党上院議員にこの狂気を止めるよう求める」と呼びかけた。続けて、「彼らに賢明になれと言いたい。今のやり方は通用しない。世論調査では惨敗している。国民は彼らが何をしているのか理解している。それは誤った行動だ」と強調した。
現在、民主党は「医療保険制度改革法(オバマケア、ACA)」の補助金支払いの延長を求めている。一方、共和党は民主党が政府再開に賛成票を投じた後でなければ、医療政策の協議には応じない姿勢を崩していない。
トランプ大統領はこの日、政府閉鎖中に民主党が支持してきた主要な予算事業やプログラムを恒久的に削減する方針を改めて確認した。
トランプ氏は行政管理予算局(OMB)のラッセル・ヴォート局長を名指しし、「人々は彼を『ダース・ベイダー』(映画『スター・ウォーズ』の悪役)と呼ぶが、私は彼を優れた人物だと思う」と述べた。
そのうえで「ヴォート局長は民主党の優先事業を削減している。彼らはもうそれを取り戻せないだろう」と語り、「これは民主党の責任だ。彼らがこうした状況を作り、われわれにその機会を与えた」と付け加えた。
さらに「ニューヨークのプロジェクトのようなもの、200億ドル(約3兆円)規模だが、われわれはそれを削減している。彼らは二度とその資金を取り戻せないだろう。そうした例は数多くある」と述べた。
トランプ氏とヴォート局長は、政府閉鎖の間に数回会談し、連邦公務員の解雇問題を協議してきたという。ヴォート氏は今月初め、「政府閉鎖が続けば、解雇人数は1万人を超える可能性がある」と述べていた。
トランプ大統領はまた、「歴代の中間選挙では、大統領の所属政党が敗北する確率は92%に達している」と指摘。「どんなに優れた大統領でも、最も成功していたとしても、なぜ中間選挙で負けるのか理解できない」と語った。
さらに「われわれは必ず中間選挙で勝たなければならない。さもなければ、これまで成し遂げてきた数々の成果を急進左派勢力に奪われてしまう」と強調した。
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