
米国のドナルド・トランプ大統領と米政府が12日(現地時間)、性犯罪者であるジェフリー・エプスタイン氏に関する米司法省の資料の全面公開を要求する下院の採決を阻止するため共和党議員を圧迫していると米ニューヨーク・タイムズ(NYT)が報じた。
Newsisの報道によると、この日ホワイトハウスの状況室でパム・ボンディ司法長官とカシュ・パテル連邦捜査局(FBI)長官などが出席した会議に共和党のローレン・ボーベルト下院議員が呼ばれたという。ボーベルト議員はエプスタイン氏関連のすべての捜査資料の公開を要求する法案に対する採決強行の努力を支持してきた。ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は会議が開かれたことを確認した。
ボーベルト議員はエプスタイン氏が2019年に自殺した後、法務省が保有するすべての捜査ファイルを公開するよう求める請願に署名した共和党の女性議員3人のうちの1人だ。これらの共和党議員が署名を撤回しない場合、請願署名者が12日に218人に達し、数週間以内に採決を強制できるようになる。捜査資料公開要求法案が下院を通過しても上院で廃棄される可能性が高く、仮に通過してもトランプ大統領が拒否権を行使することは確実だ。
しかし採決が行われるだけでも、トランプ大統領と共和党にとって政治的災厄になる可能性がある。共和党議員たちがトランプ大統領への忠誠とエプスタイン事件の透明性を要求する有権者の声の間で葛藤しているからだ。トランプ大統領は採決を阻止するため、非公式に強力なロビー活動を行ってきた。トランプ大統領が11日の午前、ボーベルト議員と通話したと2人の関係者が明らかにした。これは補欠選挙で当選した民主党のアデリータ・グリハルバ下院議員の就任宣誓日の1日前で、グリハルバ議員は就任即座にエプスタイン氏の採決を強制する請願に218番目の署名をする予定だ。
トランプ大統領と政府当局者たちの共和党下院に対するロビー活動は、下院監督委員会がエプスタイン事件関連の数万ページの資料を公開した中で行われた。その中で民主党が指摘したメール3通で、エプスタイン氏はトランプ大統領が自らの犯罪行為について認めた以上に多くを知っていることを示唆した。トランプ大統領はソーシャル・メディアで、民主党が政府閉鎖の責任回避のためにエプスタイン事件への関心を新たに呼び起こしたとし、「非常に悪いか、愚かな共和党員だけがエプスタイン氏の詐欺劇に陥るだろう」と書いた。
ホワイトハウス当局者たちが、ボーベルト議員の署名撤回を説得するロビーにボンディ長官とパテル長官を参加させるようにしたと伝えられている。共和党下院議員の中で請願に署名した残りの2人は、マージョリー・テイラー・グリーン議員とトーマス・マッシー議員だ。マッシー議員はトランプ大統領の長年の反対者として請願を主導してきており、エプスタイン問題に関してトランプ大統領やホワイトハウスの説得に容易に揺らぐ可能性は低いと見られている。
請願署名した4人の共和党議員の中で現在まで署名を撤回する兆しを見せた議員はいない。彼らが1か月以上地域区に留まり住民たちと対話した結果、有権者たちが最後まで署名を守ってほしいと要求したと伝えられている。













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