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「人間狩りツアーの闇」…イタリア検察が捜査開始!狙撃対象に値段をつけた“価格表”に世界震撼

望月博樹 アクセス  

「狙撃ツアー」疑惑、イタリアが自国関与者の特定に着手

子ども > 兵士 > 女性の順で「価格表」も存在

担当検事「最大で100人が関与した可能性」

 引用:BBC
 引用:BBC

1990年代のボスニア内戦で、約10万ユーロ(約1,800万円)を支払い民間人を狙撃させた「人間狩りツアー」の疑惑をめぐり、イタリア検察が本格的な捜査に乗り出した。数十年にわたり噂として語られてきた疑惑は、2022年にスロベニア人監督ミラン・ズパニッチ氏のドキュメンタリー『サラエボ・サファリ』によって再び注目を集めていた。

欧州メディアによると、ミラノ検察は11日、イタリアをはじめ米国やロシアの市民らが、内戦中のサラエボで住民を「娯楽目的」で狙撃するツアーに参加していた疑いについて捜査を開始した。

提出された告訴状(17ページ)によれば、参加者は週末ごとに「狙撃ツアー」を行うため、当時ボスニア・セルビア人勢力の指導者ラドバン・カラジッチ氏の部隊に8万〜10万ユーロを支払っていた。イタリア北部トリエステからセルビア・ベオグラードを経由して現地入りし、セルビア系民兵とともにサラエボ周辺の丘陵地帯に移動して、通行中の市民を狙撃していたという。

告訴状によれば、参加者はミラノの美容外科医やトリノ、トリエステ在住の一般市民で、銃器愛好家や極右思想の持ち主が多かったとされる。標的には「価格表」まで設けられ、子ども、軍服姿の武装兵、女性の順に高額となり、高齢者は「無料で撃てた」と証言されている。

告訴状の作成には、イタリアの作家でジャーナリストのエツィオ・ガバッツェーニ氏が元判事2人の協力を得てあたり、サラエボの元市長ベニャミナ・カリッチ氏も情報提供者として関わった。アレッサンドロ・ゴビ検事長率いるミラノ検察は、当時ツアーに関与したイタリア人の特定と刑事責任の追及を進める方針である。

担当検事は「ボスニア情報機関の元要員を含む複数の証人を近く召喚する」と明らかにし、「戦争を娯楽にした『血に飢えた観光客』は100人規模だった可能性がある。少なくとも10人は突き止めたい」と述べた。ガバッツェーニ氏は欧州メディアに対し、「サラエボを訪れた外国人は、罪を問われることもなく帰国し、平然と日常生活に戻っていった」と批判している。一方、セルビア側は依然として関与を全面否定している。

1992年から1996年にかけて続いたボスニア内戦では、セルビア系民兵がサラエボを1425日間包囲し、現代史上最長の包囲戦とされる。包囲期間中に狙撃で死亡した民間人は1万1000人を超えると推計される。1993年には、市内の橋を渡ろうとした若いカップルが射殺される事件も発生し、遺体が長時間放置された光景は戦争の無差別性と残虐性を象徴する事例として国際社会の強い非難を呼んだ。

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