
ノルウェー沖で、フリーダイバーがザトウクジラに飲み込まれそうになる瞬間が撮影された。
フリーダイビングのインストラクターで水中写真家の『シンディ・ヤン』さん(45)は11日(現地時間)、ダイビング中にザトウクジラと遭遇した際の映像を自身の『SNS』で公開した。
「ニシンの群れを撮影していたところ、クジラの口のすぐ前まで近づいてしまった」
シンディさんは当時、ニシンの群れを追って水中撮影を行っていた。数千匹ものニシンが捕食者から逃れようと球状に集まっている様子を観察していたところ、足元から巨大な影が突如現れたという。
その正体は、口を大きく開けたまま上昇してくるザトウクジラだった。シンディさんは目前まで迫る巨大な口に飲み込まれそうになったが、身をひねって間一髪でかわすことができた。

公開された動画には、ザトウクジラがニシンの群れを捕食するために大きく口を開けて上昇する様子と、その直前でシンディが身をひねって避ける瞬間がそのまま映っていた。彼女の左腕は、クジラの口元をかすめるほどの距離まで迫っていたという。
「人を攻撃しないが…狩り中は例外」
シンディさんは、「この日は人生で最も息をのむような、畏敬の念を抱いた瞬間だった」と振り返り、「それ以来、海の中で過ごすすべての瞬間が、より貴重に感じられるようになった」と語った。
シンディさんがザトウクジラと遭遇した動画は、再生回数3,603万回を超え、いいねは256万件を突破している。ノルウェーの海域でダイバーがザトウクジラと遭遇したのは、今年に入ってこれが2回目となる。
専門家によると、ザトウクジラは人を攻撃することはないが、捕食行動中に近づきすぎると、ダイバーが巻き込まれる危険があると警鐘を鳴らしている。













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