
ナイジェリア北西部で武装集団が高校を襲撃し、少なくとも女子生徒25人を連れ去る事件が発生し、衝撃が広がっていることが分かった。
17日(現地時間)、英『BBC』などによると、同日午前4時ごろ、ナイジェリア・ケビ州にある高校の寮に武装集団が押し入り、女子生徒らを強制的に連れ去った。
警察広報官は「侵入した武装集団は高度な武器で武装しており、生徒を誘拐する前に警備員と銃撃戦を繰り広げた」と説明した。警察によれば、この銃撃で教職員1人が死亡し、警備員1人が負傷したとみられている。
現地住民は『AP通信』に対し、「武装集団が複数のオートバイで学校に押し入ったと聞いた」と証言した。「彼らはまず教師の家に向かい、教師を殺害した後、警備員も殺害した」と述べた。
誘拐された生徒らは依然見つかっておらず、警察は「合同チームが現在、容疑者らの逃走経路とみられるルートや周辺の森林を徹底的に捜索している」と説明した。ただ、今のところ犯行声明を出した組織は確認されていない。
ナイジェリアでは身代金目当ての誘拐事件が相次いでいる。特に北部地域は治安が不安定で、正体不明の武装強盗集団が村や主要道路を襲撃するケースが多発している。『AP通信』によると、こうした強盗団の多くはイスラム過激派組織『ボコ・ハラム』や『イスラム国西アフリカ州(ISWAP)』と深い関係を持ち、宗教的背景に基づいた攻撃を行っているとみられる。
国際子ども権利NGO『セーブ・ザ・チルドレン』が昨年まとめた報告書によると、2014年から2022年までの間にナイジェリアの学校で誘拐された生徒は1,680人を超えるという。2014年には、西洋式教育に反対するイスラム過激派組織『ボコ・ハラム』が北東部チボク村で200人以上の女子生徒を拉致し、国際社会の強い非難を招く事件も発生している。














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