
サウジアラビアの実質的指導者であるムハンマド・ビン・サルマーン皇太子が18日(現地時間)、米国を訪問し、1兆ドル(約155兆4,185億円)の投資を約束したと『ロイター通信』が報じた。
ビン・サルマーン皇太子はこの日、ドナルド・トランプ米大統領と会談し、対米投資額を従来の6,000億ドル(約93兆2,600億円)から1兆ドルへ引き上げると述べた。両国は2018年のサウジ人ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏殺害事件でビン・サルマーン皇太子が関与したとされ関係が悪化していたが、今年のトランプ政権発足後、再び関係が接近している。
米国は7年ぶりに訪米したビン・サルマーン皇太子を国賓待遇に準ずる形で迎えた。皇太子がホワイトハウスのサウスローンに到着すると儀仗隊が整列し、軍楽隊が演奏、米軍戦闘機も上空で歓迎飛行を行った。歓迎行事後、両首脳は昼食をともにし、会談後には120人を招いた公式晩餐会に出席したとされる。
トランプ大統領は会談で「長年の友人が来た。人権問題をはじめとした様々な分野で、彼は驚くべき成果を挙げている」と述べた。さらに「我々はあらゆる問題を常に共に解決してきた。特にイランの核開発阻止に協力してきた」と強調した。
この日、ビン・サルマーン皇太子はイスラエルとアラブ諸国の国交正常化を目指す「アブラハム合意」にサウジアラビアが参加する意向を示した。「合意の一員になることを望む。我々はガザ地区の平和を確実に保障する方法を見いだせるだろう」と述べた。
『ロイター通信』は「両者は任期中にさらに関係を深めるだろう。トランプ大統領の家族がサウジアラビアの首都リヤドで不動産開発を計画しているため」とし、「大統領の長女婿ジャレッド・クシュナー氏もビン・サルマーン皇太子とビジネスパートナー関係にある」と伝えている。
















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