クマに襲われて顔に大けがを負いながらも、店の仕込みを続けた料理人の事例が明らかになり、衝撃を呼んでいる。
21日、サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によれば、青森県北東部のラーメン店で働く従業員A氏は、同日午前5時頃、店の開店準備をしていたという。

その際、店の裏で身長1メートルを超えるクマと遭遇し、A氏が襲われた。A氏は後方へ押し戻しながらなんとか難を逃れたが、その過程で右目のまぶたや鼻を引っかかれ、顔全体が血まみれになるほどの傷を負った。それでもA氏は「大したことはない。店を開けないといけない」と言い、調理作業を続けたという。
店長の佐々木氏は感染症の危険を懸念し、A氏に病院へ行くよう説得した。診察の結果、顔の腫れ以外に大きな異常はなく、A氏は病気休暇を取ったとされる。 この事件を受け、店舗は臨時休業となった。
佐々木氏は「店の隣にある幼稚園が休みの日曜日にクマの襲撃が起きたのは不幸中の幸いだった」と述べ、店舗周辺にクマよけの柵を設置する準備を進めていると明らかにした。
環境省によると、今年4月以降、クマによる被害は相次いでおり、13人が死亡、200人が負傷しているという。













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