
ロシアが1か月ぶりに最大規模のドローン(無人機)とミサイル攻撃をウクライナの首都キーウ周辺を狙って敢行し、少なくとも3人が死亡、数十人が負傷したとAP通信とCNN、BBCなどが29日に報じた。Newsisの報道によると、各メディアによれば、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、28日の夜から29日の未明にかけてロシアがミサイル約36発とドローン600機をキーウ地域に発射したと明らかにしたという。
ゼレンスキー大統領は「ロシアの攻撃の主な標的はエネルギーインフラと民間施設で、住宅建物に広範な被害と火災が発生した。現時点で数十人の負傷者と3人の死者が出ている」と伝えた。メディアは、ロシアの今回の攻撃が米国主導の和平交渉が進行する中、ウクライナ交渉代表団の訪米を控えた時に起こったと指摘した。
ウクライナ空軍は、この日の朝までに飛来した発射体の大半を迎撃したとし、ほとんどがイラン製シャヘド・ドローンとロシアの長距離ゲルベラ・ドローンだったと発表した。ウクライナのドミトロ・クレーバ外相もテレグラムを通じて、ロシアのドローンとミサイルが住宅地と国家電力網、重要インフラを攻撃したとし、「特にキーウが非常に厳しい夜を過ごした」と明らかにした。
現地当局は、キーウで42歳の男性を含む2人が死亡し、15人が負傷したと確認した。またキーウ地域では74歳の女性が死亡したことが判明した。CNNは、キーウで10時間以上空襲警報が鳴り響き、空からドローンと爆発音が聞こえたと伝えた。ウクライナのエネルギー省は、ロシアの空爆により60万人以上が停電の被害を受けたと説明した。
一方、ポーランドはロシアの空襲に対応して戦闘機と防空システムを緊急稼働させたと国防当局が発表した。国防当局は「対応措置は予防的な観点から取った」と付け加えた。
















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