成田発・上海行き機内で男性乗客が騒動
緊急帰還後に警察へ引き渡し

成田発の国際線で、男性乗客が「恋人と隣に座りたい」と座席変更を求めて騒ぎを起こし、航空機が緊急帰還する事態となった。
2日(現地時間)、『デイリー・メール』など海外メディアによると、1日午後7時43分に成田国際空港を離陸し、中国・上海浦東空港に向かっていた「スプリング・ジャパン」IJ005便は、離陸から約1時間40分後に成田空港へ引き返した。
騒動の発端は、男性乗客Aが恋人と並んで座るために座席変更を求めたものの、対象の乗客に拒否されたことだった。
客室乗務員はAに対し、上海到着までの約3時間は元の座席に着席するよう説明したが、Aはこれを受け入れず、乗務員と言い争いとなり、口論は約2時間にわたって続いた。
最終的に乗務員は警察に通報し、到着まで30分を残した段階で機長は緊急帰還を決断した。着陸後、Aは警察に身柄を引き渡された。国籍は公表されていない。

深夜に空港へ戻ることとなった乗客らは、翌日午前10時発の振替便に備え、空港の椅子で一夜を過ごすことを余儀なくされた。
乗客らは地元メディアに対し、航空会社から1万円の補償は支払われたものの、宿泊の提供はなかったと明かした。
ある乗客は「上海到着まであと30分だった。非常にもどかしかった。彼が冷静だったら、目的地まで行けていたはずだ」と語った。
なお、先月2日にも香港の格安航空会社「香港エクスプレス航空(HK Express)」で、恋人と離れて座るのを嫌がった女性乗客が座席変更を要求し、客室乗務員に暴言や暴力を振るった末、機内から強制降機させられた事案が発生した。この影響で同便は70分以上離陸が遅れ、乗客らに大きな影響が生じた。














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