
【引用:X】米空軍のアクロバット飛行チーム「サンダーバーズ」に所属するF-16戦闘機が、カリフォルニア州の砂漠地帯で訓練中に墜落した。パイロットは緊急脱出に成功し、生存したと米主要メディアが3日(現地時間)に一斉に報じた。事故は同日午前10時45分頃、ロサンゼルス北方約290kmのトロナ近郊で発生した。当時、ネリス空軍基地所属のF-16C「ファイティング・ファルコン」は、制限空域で高速編隊機動訓練を実施していたが、突如として異常姿勢に陥ったという。パイロットは射出座席を作動させ脱出し、パラシュート降下後に救助された。軽傷であり、現場で応急処置を受けた後、リッジクレスト病院へ搬送された。

【引用:X】機体は地面に激突し巨大な火球が上がった。黒煙が空へ立ちのぼる様子が現場映像に映されている。事故地点はモハーヴェ砂漠の人里離れた地域で、民間被害は報告されていない。救助隊は現在、残骸の収集、火災処理、燃料や有害物質の流出有無を確認している。

【引用:KABC】サンダーバーズはこの日6機で訓練していたが、1機が基地へ戻れなかった。米空軍第57航空団の広報担当者は「原因を調査中で、詳細は判明し次第公表する」と説明した。事故現場は米海軍チャイナレイク兵器試験場に近く、軍が定期的に実弾射撃や高速機動訓練を行う地域として知られる。

【引用:アメリカ空軍】1953年創設のサンダーバーズは、全米のエアショーで精密な編隊飛行を披露する米空軍の代表的デモ・チームである。高速旋回や急上昇、近接編隊など、高い操縦技量が求められる。空軍は「厳格な安全手順の下で実施しているが、一定のリスクは避けられない」と説明した。近年は大規模事故はほとんどない。

【引用:アメリカ空軍】事故機のF-16Cは、単発エンジンを搭載した多用途戦闘機である。世界25カ国以上で運用され、最高速度はマッハ2(約2,448km/h)に達する。空対空・空対地の両任務に対応し、1970年代後半の実戦配備以降、改良が重ねられてきた。最新の電子装備や精密誘導兵器の搭載が可能で、機体価格は約47億〜93億円(3,000万〜6,000万ドル)とされる。サンダーバーズ仕様では軽量化や制御性能の強化が図られ、至近距離での編隊飛行に特化している。













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