
米トランプ政権のグローバル安全保障戦略を含む2つの文書が、米国のスコット・ベッセント財務長官が中国に関する修正を要求したため数週間遅延していると、当該戦略の議論に精通した3人の関係者が明らかにしたとポリティコが3日(現地時間)に報じた。
Newsisの報道によると、「国家安全保障戦略と国防戦略」と題されたこの文書は、当初今秋初めに公開される予定だったという。ある関係者は、両文書はほぼ完成しており、今月中に公開される可能性が高いと述べた。2人目の関係者は国家安全保障戦略の公開が迫っていることを確認し、3人目の関係者も国防戦略がまもなく公開されることを確認した。全員が内部審議のため匿名を条件に話した。
しかし、ベッセント長官が中国との貿易交渉が継続する中で、中国について議論する際に使用される表現に関する追加作業を要求したため、この戦略は何度も修正を受けたと彼らは述べた。
国家安全保障戦略は歴代政権で、経済分野から同盟国及び敵対国への対応、軍事態勢に至るまで、全般的な戦略的優先事項を説明するために使用されてきた。この草案は、政権のビジョンを幅広く捉え、政権全体が大統領の最優先課題に対して同じ方向に進んでいるかを確認するため、閣僚らの検討と意見収集を経る。
米政府は関税と様々な貿易問題を巡って中国と数か月間にわたり微妙な貿易交渉を続けており、国防総省は中国が依然として米国の最大の軍事的競争相手であるという立場を堅持している。ベッセント長官の要請後、どの程度修正が行われたかは明確でないが、2人の関係者はベッセント長官が中国の活動に関する一部の表現を和らげたいと考えていると述べた。ただし、詳細は明らかにしなかった。
財務省は、ベッセント長官は政権の他のすべての人々と同様に、中国との関係を最もよく管理する方法についてトランプ大統領と100%一致していると述べた。
一方、ピート・ヘグセス米国防長官は5日、カリフォルニア州シミバレーのロナルド・レーガン大統領図書館で、中国の挑戦に対応するため武器開発を加速しようとする国防総省の取り組みについて演説する予定だ。













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