
先史時代に10代の少女が噛んでいたとされる「ガム」の破片が、エストニアで発見されたと24日(現地時間)付の英紙「ガーディアン」が報じた。
エストニアのタルトゥ大学・歴史考古学研究所は、約1万500年前の石器時代に作られた白樺タール(ピッチ)から歯形と唾液の痕跡を確認した。
研究チームは唾液の痕跡からDNAを抽出して解析した結果、茶色の髪と茶色の目を持つ10代の少女がこのタールを噛んでいた可能性があると結論付けた。
研究成果は、英国「Channel 4」で前日放送されたドキュメンタリー『ベタニー・ヒューズの世界の宝物(英語原題:Treasures of the World with Bettany Hughes)』のエピソード『隠されたエストニア 炎と氷の大地(英語原題:Hidden Estonia: Land of Fire and Ice)』で紹介された。
番組の進行役で英国の歴史学者でもあるベタニー・ヒューズは、今回の研究について「捨てられた小さな遺物から、私たちがどのように過去の人々と向き合えるのかを示している」と述べ、「人々が歯痛を和らげたり、接着剤として用いるためにタールを噛んでいたことが分かっている」と指摘した。
さらにヒューズは、タールを噛んでいた子どもの特徴が茶色の髪と茶色の目だったと推定される点について、「北欧の人々は金髪で青い目をしているという一般的なイメージに挑戦する発見だ」と述べ、重要で驚くべき成果だと強調した。













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