
ロシアの次の攻撃目標がバルト三国(エストニア・ラトビア・リトアニア)だという暗い展望が出てきた。20日(現地時間)、「The New Voice of Ukraine」 (NV)などウクライナ現地メディアはウクライナ国防省情報総局(GUR)キリーロ・ブダノフ局長のインタビュー発言を一斉に報じた。
ブダノフ局長は「ロシアは当初2030年までにヨーロッパでの戦闘準備を計画していたが、今はその時期が2027年に前倒しされた」とし、「ロシアの第一の攻撃目標はバルト三国だ」と主張した。ただし「ロシアはポーランドを占領ではなく軍事作戦のための攻撃目標としてのみ考えている」と付け加えた。つまり、ロシアがバルト三国は占領を目指しており、ポーランドは攻撃対象としてのみ考えているということだ。

特に彼はバルト三国侵攻の背景についてロシアの帝国化と地政学的位置を挙げた。ブダノフ局長は「ロシアは自身を帝国と考えており、帝国が成長するには影響力と領土を拡張するために常にどこかに進出しなければならない」とし、「北は北極海、東は太平洋とアメリカ、南は中国であるため、残る選択肢は彼らの視点では脆弱な西側だ」と指摘した。
ロシアの次の目標がバルト三国になるという主張はNATOでも出てきた。先月2日、ジュゼッペ・カーヴォ・ドラゴーネNATO軍事委員長は英国BBCとのインタビューでロシアの追加侵攻地点がどこになるかを尋ねられ、「あくまで仮定」としながら「バルト三国になる可能性が高い」と答えた。また「NATO条約第5条により、一国に対する攻撃はすべての国に対する攻撃と見なされ、即座に対応する」と強調した。
このように緊張が漂っているバルト三国はロシアと親ロ国家であるベラルーシと約1000㎞にわたって国境を接しており、NATOの最前線と見なされている。そのためバルト三国も現在事実上準戦時体制だ。最近バルト三国はロシアとの接境地帯に数千のバンカーと防御施設を構築する「バルト防衛線」プロジェクトを推進中だ。














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