
イスラエルが、「悪魔の兵器」とも呼ばれる白リン弾をレバノンの居住地域で使用したとする報道が出た。
6日(現地時間)、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、イスラエルが先月30日、レバノン南部の主要都市ナバティーエで白リン弾を使用したことを確認したと報じた。
同紙によると、白リン弾が使用された当日、イスラエル軍はレバノン南部の歴史的・戦略的要衝であるボーフォート城の制圧に向け、大規模な軍事作戦を展開した。この過程で白リン弾が使用されたとされ、SNSに投稿された映像には、白い煙を長く引きながら地上へ落下する、白リン弾特有の様子が捉えられていた。

人体に深刻な損傷を与える白リン弾
論争の的となっている白リン弾は、発火点が低い白リンを用いて大量の煙や炎を発生させる兵器で、煙幕弾や焼夷弾として使用される。
一方で、人体に触れると骨に達するほどの深刻な熱傷を負わせるとされ、軍人・民間人を問わず投下地点周辺に広範な被害を及ぼす可能性がある。このため、ジュネーブ諸条約や特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)により、居住地域や民間人が密集する地域での使用は禁止されている。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)のレバノン担当研究員、ラムジー・カイス氏は、「白リン弾が空中で爆発した場合、直径125~250メートルの範囲に被害を及ぼす可能性がある」と指摘した。その上で、「生涯にわたって残る深刻な傷害を引き起こす恐れがあり、場合によっては死に至ることもある」と述べた。

HRW「イスラエルがレバノンで白リン弾を複数回使用」
HRWは今年3月、イスラエル軍がレバノン南部のヨモル村で白リン弾を違法に使用したとする報告書を公表した。また、2024年6月には、イスラエルがレバノン南部への空爆の際、人口密集地域を含む計17か所に白リン弾を投下したと主張した。
一方、3日には米国の仲介の下、イスラエル政府とレバノン政府が停戦履行で合意した。しかし、レバノン南部で強い影響力を持つ武装組織ヒズボラがこの合意を公式に拒否しており、全面的な戦闘終結の見通しは不透明なままだ。
ヒズボラはこれに先立ち、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師の死に対する報復を表明し、本格的な参戦を宣言してイスラエルへの攻撃を続けている。
















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