
米国・イスラエルとイラン間の戦争100日目の7日(現地時間)、イスラエルが親イラン武装組織ヒズボラの拠点を空爆し、イランがミサイルで対抗したことで緊張が高まった。特に4月8日の休戦以来初めてイランがイスラエル本土を直接攻撃し、全面戦争再開の懸念が広がった。
米国のドナルド・トランプ大統領はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に報復自制を繰り返し警告し、イランとの交渉の意思を表明した。トランプ大統領はこの日、アクシオスやフィナンシャル・タイムズ(FT)などとのインタビューで「今すぐビビ(ネタニヤフ首相の愛称)に電話して報復するなと言う。全ての決定は俺がする。ネタニヤフ首相には決定権がない」と述べた。
彼はイランのイスラエル攻撃が「誰にも被害を与えなかった。交渉に何の影響も与えない」とし、イスラエルの報復がないことを望むと伝えた。続けて「ネタニヤフ首相が報復攻撃をするなら、過去47年、いや3,000年間そうだったように戦争は続く」と警告した。これは1979年イラン革命以降の米国・イスラエルとの対立にとどまらず、古代イスラエル王国にまで遡る中東紛争を意味する修辞と解釈される。
CNNによると、実際にトランプ大統領は交戦直後、ネタニヤフ首相に電話して米国とイランの交渉が進展するよう強硬対応を自制するよう説得したという。その上でイランの核武装とイスラエルへの脅威を阻止するために最善を尽くすと再度約束したと伝えられている。
トランプ大統領は「今月の月・火・水曜日に合意文に署名すると思う」とし、合意が近いと主張した。またネタニヤフ首相を指して「彼には選択の余地がない。米国がイランとどのような合意を結ぼうとも、最終的にはそれを受け入れざるを得ないだろう」と強調した。彼はイランに対しては「ミサイルを撃ったのだからそれで十分だ。交渉テーブルに戻れ」と促した。ただし交渉が破綻すれば「軍事的に処理していない地域に直接入って処理するか、イランに対する封鎖を続けることができる」とし、特殊部隊作戦の可能性も示唆した。
今回の衝突はイスラエルとヒズボラの交戦から始まった。イスラエルはこの日、ヒズボラが北部に向けて発砲したことへの報復としてレバノンの首都ベイルート南部にあるダヒエのヒズボラ拠点を空爆した。イランはこれを休戦違反と規定し、イスラエル北部を狙ってミサイル10発を発射した。イランがイスラエルを直接攻撃したのは4月8日、米国との休戦以来初めてだ。イスラエル軍はイランのミサイルをすべて迎撃したと発表した。
イスラエルは8日、再び報復に出た。イスラエル軍は声明でイラン中部と西部の軍事目標を攻撃したと発表した。イランの国営テレビは首都テヘランと北西部のタブリーズ、中部のエスファハーン、テヘラン西部のキャラジ近くで爆発音が相次いだと報じた。
トランプ大統領は10日まで終戦合意が可能だと日程を示したが、イスラエルはトランプ大統領の制止にも空爆を続け、緊張を高めている。トランプ大統領が「ネタニヤフ首相には決定権がない」と公言した直後にもイスラエルが独自の攻撃を強行したため、米国とイスラエル間の意見の相違が露呈した場面と評価される。限定的な軍事圧力をかけたうえで交渉による終戦を優先するトランプ大統領と、イランの核・軍事能力を可能な限り弱体化させることに重点を置くネタニヤフ首相との方法論の違いが、足並みの乱れの背景にある。
これに先立ち、アクシオスはトランプ大統領が制御を失ったようなネタニヤフ首相に電話し「狂っている」といった激しい表現で怒りをぶちまけたと伝えた。米国とイスラエルはイランの核脅威阻止という共同目標を共有しながらも、方法論で明確な意見の相違を示す形だ。イランを交渉の場に引き出そうとするトランプ大統領と軍事的優位を固めようとするネタニヤフ首相の間の隔たりが今後の中東情勢の最大変数として浮上している。
















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