
米国とイランは現地時間11日、ホルムズ海峡一帯で2日連続となる武力の応酬を繰り広げ、衝突の水位をさらに引き上げた。
米国のドナルド・トランプ大統領が、米軍のアパッチヘリコプター撃墜を受けて予告していた報復を続けた形で、双方はこの日、それぞれ攻撃範囲を広げた。これにより、4月8日の休戦以降、事実上最大規模の緊張が再燃することになった。
特に、前日に続いてイランによる米軍基地攻撃の余波を受けた湾岸諸国は、イランへの強硬対応を予告しており、中東全域に戦雲が広がるかどうかの岐路に立たされている。
イラン現地時間11日未明(日本時間も同日午前6時ごろ)、米中央軍(CENTCOM)は「イラン国内の複数の標的に対し、追加の自衛的攻撃を開始した」と発表した。米中央軍は「今回の攻撃は、イランによる不当かつ継続的な挑発への対応措置だ」と説明している。
米軍の発表とほぼ同時に、イランのホルムズ海峡各地で爆発音が相次いだ。
イランメディアは同日未明、南部ミナーブ、シリク地域に複数の敵性飛翔体が落下したと報じた。海峡近くのゲシュム島とキーシュ島だけでなく、首都テヘラン西部に位置するアルボルズ、カラジでも爆発音が確認されたという。
米CNNによると、イラン国営放送は同日、イラン最大の精油関連施設であるアサルイェ石油化学コンプレックスでも防空網が作動したと伝えている。
トランプ大統領は同日のFOXニュースのインタビューで、米軍がイランに向けて巡航ミサイル「トマホーク」49発を発射したと述べた。
FOXニュースの取材陣は、米軍の標的の一部がイランの首都テヘランから約65キロの近郊にあり、別の標的の一部はペルシア湾に面したイラン西部沿岸地域にあったと伝えている。
実際に同日、テヘラン西部で爆発音が続いたと現地メディアが報じた。数時間にわたり爆発音が続いた後、米中央軍は声明を出し、「イラン全域にある軍事監視資産、通信システム、防空基地を対象に空爆を完了した」と明らかにしている。
イランは米国の攻撃に対し、直ちに反撃を予告し、ホルムズ海峡の完全閉鎖措置で応じた。
イランは戦争開始後、ホルムズ海峡を事実上封鎖していたが、最近は一部のタンカーに通航を認めていた。だが、再びタンカーと商船を含むすべての船舶の通航を禁止すると明言している。
イラン軍を統合指揮するハタム・アルアンビヤ中央軍事司令部は「海峡通過を試みるすべての船舶は発砲の標的になる」と表明した。
イランの半国営タスニム通信は同日、「不法に」通航を試み、通航禁止措置に違反した船舶2隻に対して実際に発砲が行われたと報じている。
ただ、米中央軍はイランによるホルムズ海峡閉鎖の発表直後、「X(旧ツイッター)」に「ファクトチェック」形式の投稿を行い、「今夜も商船はホルムズ海峡を引き続き出入りしている」として、イラン側の主張に反論した。
これとともに、イランは近隣の湾岸諸国を標的にした報復攻撃も続けた。
ロイター通信などの外信によると、イラン革命防衛隊(IRGC)は同日、中東地域にある米軍基地18か所に向けて攻撃を実施した。
イランは前日に続き、バーレーンにある米海軍第5艦隊基地に向けてミサイルとドローンを発射したほか、同日はイラク北部ハリールにある米空軍基地の軍用レーダーも攻撃したと明らかにしている。
イラン国営ヌールニュースは、イラン軍がホルムズ海峡内の米国船舶に砲撃を加えたとも報じた。
ハタム・アルアンビヤ中央軍事司令部は同日の声明で、「地域内のいかなる侵略に対しても、圧倒的かつ決定的な対応を加える」と強調している。
米国とイランは8日、イランのドローン攻撃によって米陸軍のアパッチヘリコプターが撃墜された後、報復と再報復を重ねながら交戦を続けている。
特にトランプ大統領は、イランに終戦交渉の妥結を求め、高強度の圧力をかけ続けている。
トランプ大統領は同日のFOXニュースのインタビューで、「イランが米国交渉団の提示した交渉案に署名しなければどうなるのか」との質問に対し、「我々は明日の夜、彼らを爆撃して粉砕する」と答えた。
また、トランプ大統領は、自身がイラン当局者と直接通話し、その当局者が空爆の中止を直接要請したと主張した。一方、イラン国営メディアは、自国当局者とトランプ大統領の間で対話はなかったとして、インタビュー内容を否定している。

















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