
【引用:Calep Screpnek】数年前、イタリア・トスカーナ地方で激しい雹の嵐が発生した。嵐が過ぎ去った翌朝、地元在住のアーティスト、カレブ・スクレプネクさんは、自宅周辺を歩いている最中に、草むらでびしょ濡れになった小さな毛玉のようなものを発見した。

【引用:Calep Screpnek】近づいてみると、それは全身が凍えるほど濡れた生後間もない子猫2匹だった。おそらく母猫が他のきょうだいたちと避難する中で、この2匹だけが取り残されてしまったのではないかと、彼は推測したという。

【引用:Calep Screpnek】すぐさま2匹を自宅へ連れ帰ったスクレプネクさんは、温かい毛布に包み、食事を与えて看病した。子猫たちは深い眠りに落ち、少しずつ体力を回復させていった。最初こそ警戒していたものの、2日ほど経つと彼のそばから離れなくなった。

【引用:Calep Screpnek】「私は2週間近く、ほとんどソファの上で彼らと一緒に過ごしました。彼らは一瞬たりとも私のそばを離れなかったんです」とスクレプネクさんは当時を振り返る。その後、彼は子猫たちに「シシ(Cici)」と「ヌヌ(Nunu)」という名前をつけた。

【引用:Calep Screpnek】2匹は今や健康そのもので、外出の際には必ず肩の上に乗ってついてくるという。「肩に猫を乗せて歩いているせいで、『変わり者』と呼ばれるようになったけれど、そんなことは気にしません」と彼は笑う。

【引用:Calep Screpnek】アーティストであるスクレプネクさんの制作活動にも、シシとヌヌは常に寄り添っている。膝の上や肩の上から制作の様子をじっと見守るのが習慣になっており、今では体が成長して肩に収まりきらなくなったものの、変わらぬ愛情で彼のそばに寄り添い続けている。
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