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2025年08月02日土曜日
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【きっと来るはずだった】雨にびしょ濡れながら、世界でたった一人を待ち続けた犬の命は、静かに消えた

【引用:facebook@panaya.prakorbchart】通勤ラッシュで混雑するタイの道路のど真ん中。首輪をつけた一匹の犬が、車の間をおそれることもなく歩き回っていた。その様子はどこか奇妙だった。まるで何かを探しているかのように、左右に首を振りながら一台一台、車の中を覗き込んでいたのだった。いったい、なぜこの犬は道路の真ん中で運転手たちの顔を確認しようとしていたのだろうか。

【引用:facebook@panaya.prakorbchart】タイに住む女性、パナヤ・プラコープチャート(Panaya Prakorbchart)さんは、車を運転していたときにこの犬を見かけ、思わず息を呑んだという。何日も食べていなかったのか、ガリガリに痩せたその犬は、渋滞する車列の中で運転手の顔を一人ひとり見つめていたのだった。実はこの犬、自分が捨てられたことに気づかず、車の中にかつての飼い主がいるのではないかと、必死に探していたのだった。犬はしばらくその場を離れようとせず、あまりにも切ない姿に胸を打たれたパナヤさんは、車を道路脇に停め、犬を安全な場所へと移動させた。そして、水と食べ物を与え、手厚く世話をした。

【引用:facebook@panaya.prakorbchart】彼女はあまりにも哀れだったこの犬の姿を自身のSNSに投稿。写真と共に、「この子の飼い主を知っている方はいませんか」と呼びかけた。投稿はすぐに拡散され、タイ国内で大きな話題となった。しかし、どれだけ待っても、犬の飼い主はついに現れなかったという。さらに不運なことに、それからほどなくして、この犬は静かに息を引き取ったと伝えられている。

【引用:facebook@panaya.prakorbchart】自分を捨てた飼い主を探すため、雨に濡れながら車の中の顔を一つひとつ確認していた犬。そんな彼は、最後までひとりぼっちのまま、この世を去ることになってしまった。犬にとって飼い主は、世界のすべてだという。道路の真ん中をさまよっていたこの犬にとっても、きっとそうだったに違いない。今この瞬間にも、行き場をなくした命が生まれている。どれだけ裏切られても、なお飼い主を待ち続ける子たちがいる。そんな現実を突きつけられるような、深く考えさせられる出来事だった。

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