
【引用:STRAY RESCUE OF ST. LOUIS】闘犬として過酷な人生を送り、病にかかってフェンスに繋がれたまま死を待つしかなかった犬が、救助をきっかけに劇的な回復を遂げた。米国の動物メディア「ザ・ドド」がその経緯を伝えている。2019年春、米ミズーリ州セントルイスの動物救助団体(SRSL)に、負傷した犬がフェンスに繋がれているとの通報があった。

【引用:STRAY RESCUE OF ST. LOUIS】現場に駆けつけた救助隊は、犬の顔が大きく腫れ上がり、もはや犬と認識できないほどの惨状を目の当たりにした。団体は当時の様子をSNSで、「顔は通常のほぼ5倍に膨れ、傷ついたまま放置された犬は、炎天下で苦しんでいた」と振り返っている。

【引用:STRAY RESCUE OF ST. LOUIS】犬は何日も無力なまま助けを待ち続け、その間に衰弱していった。保護された犬は「マルコ」と名付けられたが、発見当初マルコの全身は傷だらけで、致命的な敗血症にも冒されていた。

【引用:STRAY RESCUE OF ST. LOUIS】長く厳しい治療が始まったが、マルコの体の状態から察するに、過去に闘犬として酷使された後に捨てられたのだろうと思われた。

【引用:STRAY RESCUE OF ST. LOUIS】それでもマルコは人間を信じ、愛情を求め続けた。長期にわたる治療中も、助けてくれる人々に感謝を表現し続けたという。

【引用:STRAY RESCUE OF ST. LOUIS】数か月後、腫れていた顔は元の状態に戻り、体調も完全に回復した。

【引用:STRAY RESCUE OF ST. LOUIS】その後、里親家庭に引き取られたマルコは、仮の飼い主であるケイティさんと深い絆を築き、最終的に彼女の家族として迎え入れられた。現在では、新しい家族の愛に包まれながら、過去の傷を少しずつ癒している。

【引用:STRAY RESCUE OF ST. LOUIS】ケイティさんによれば、マルコは寝る前に毛布を独り占めしたり、お気に入りの場所から近所の風景を眺めたりと、自由奔放で甘えん坊な性格に変わった。それは、どんなことをしても家族が自分を愛してくれると確信しているからだそうだ。「マルコが首をかしげる仕草は本当に愛らしい。私たちは息子のマルコを心から愛しています」と、ケイティさんは笑顔で語った。
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