【引用:Red Bull】ポーランド出身の登山家が史上初となるエベレストへの無酸素登頂後、スキーで下山することに成功した。ロイター通信など海外メディアは、登山家兼カントリースキー専門家であるアンジェイ・バルギエル(37)の大胆な挑戦を報じた。バルギエルは、海抜8,849mの『世界最高峰』エベレストに酸素ボンベなしで頂上に立った。これまで数千人の登山家がエベレストに登頂したが、酸素ボンベなしでの登攀は200人にも満たず、これだけでもすでに驚異的な記録である。
【引用:Red Bull】しかし、彼の挑戦はここで終わらなかった。再びスキーを使って下山するという極めて危険な挑戦に挑んだのである。バルギエルは当日の朝、エベレストの頂上からスキーで下り始め、同日午後には海抜6,400mにあるキャンプ2まで辛うじて到達した。その後、日暮れ後、翌朝に再び下山を開始し、無事に海抜5,364mのベースキャンプにたどり着いた。特筆すべきは、彼がこの様子を映像に収めて公開したことである。彼は自身のインスタグラムに「世界で最も高い山の頂上におり、スキーで下りる」とのメッセージとともに、ドローンで撮影した映像を投稿した。
【引用:Red Bull】映像だけを見ると壮大な光景に見えるかもしれないが、実際には命がけの挑戦だった。バルギエルは海抜8,000m以上の「デスゾーン」に16時間もの間とどまり、極限の状況と戦ったのだ。デスゾーンは空気が極端に薄く、高山病のリスクも非常に高いため、酸素ボンベなしでの滞在は極めて困難である。これについて、ドナルド・トゥスク・ポーランド首相はソーシャルメディアで「ポーランド人に限界はない。バルギエルが今、エベレストからスキーで下りてきた」と祝意を表した。
【引用:Red Bull】報道によると、バルギエルは2018年に世界第二峰のK2でも史上初となるスキーでの下山に成功している。さらに彼は、海抜8,000mを超える世界の14の高峰すべてに登頂し、スキーでの下山という前人未到の記録に挑む予定だという。
コメント0