「戦車も装甲車も一撃で貫く」ロシア14.5mm KPV機関銃、“戦場最強の装甲キラー”として今も進化

【引用：X】ロシアの14.5mm KPV機関銃は、旧ソ連で1944年に開発されて以降、長年にわたり戦場で運用され続けてきた存在だ。全長約2メートル、重量約49キロという重さと、毎分600発の連射能力を兼ね備え、現代でも多くの国の主力火器として配備され続けている。

【引用：X】KPVが放つ14.5mm弾は、単発で約30キロジュールの運動エネルギーを発揮し、同クラスの一般的な12.7mm弾を大きく上回る破壊力を生み出す。実戦記録では500メートル地点からM113の前面装甲を貫通した例があり、低空飛行する回転翼機や軽装甲車両に対して致命的な損害を与える力を持つと評価されている。

【引用：X】本機関銃は歩兵用の三脚据え置き型と、戦車や装甲車向けの搭載型「KPV-T」に大別される。搭載型はBTRやBMPなどの各種装甲車の標準装備として採用され、安定化装置や照準補助が加えられているため長距離での精密射撃にも対応できる。海軍でも多連装形式での搭載が進み、対低空目標や上陸阻止に有効に運用されている。

【引用：X】数多くの紛争で実戦投入された歴史を持ち、朝鮮戦争以降の主要な戦場でその性能が検証されてきた。高い貫通力と広い有効射程、速射性が評価される一方で、強烈な反動と重さのために徒歩での携帯射撃は事実上困難であり、通常は車両や固定架台に据え付けて運用されている。

【引用：X】KPVは威力と実績により「重機関銃の中でも最上位に位置する」と評価されるが、その一方で反動制御や弾薬消費という運用上の課題も抱えている。それでも多くの軍が同系統の火力を代替する決定打を見つけられず、長期にわたり現役で使い続けられている状況が続いている。

【引用：X】朝鮮半島や北東アジアにおいては、KPV搭載車両や固定火器が戦術上の重要性を持ち続けるだろう。北朝鮮を含む地域装備やロシア系軍備との相互作用、無人機やドローンと組み合わせた新たな運用形態においてもKPVは依然として脅威となり得ると考えられる。