
元NCTメンバーのテイル(本名:ムン・テイル)が特殊準強姦容疑で実刑判決を受け、法廷で身柄を拘束された。
10日、ソウル中央地裁の第26刑事部は、テイルに性暴力犯罪処罰特例法違反(特殊準強姦)の罪で懲役3年6か月を言い渡した。テイルはその場で拘束された。
共犯のイ被告とホン被告にもそれぞれ懲役3年6か月が言い渡され、即時拘束された。裁判所は3人に対し、40時間の性暴力加害者更生プログラムの受講も命じた。
裁判部は「被害者の泥酔状態を利用して順次強姦したもので、罪質が極めて悪質」と指摘。「外国人観光客である被害者が見知らぬ国で犯罪に遭い、深刻な精神的苦痛を受けたと推察される」と厳しく非難した。
ただし、全員が初犯で犯行を認めていること、被害者と示談が成立し処罰を望んでいないことなどを情状酌量の余地があると判断した。
特殊準強姦罪は、2人以上が心神喪失など抵抗不能状態の相手を強姦した場合に適用される。テイルらは昨年6月、泥酔した女性を性的暴行した容疑で告訴され、特殊準強姦容疑で捜査を受けていた。
起訴状によると、テイルらはソウル・梨泰院(イテウォン)で合った中国人女性と飲酒。女性が泥酔したため、テイルが支えて店外に連れ出し、タクシーで知人イ被告の自宅に送った。テイルは別の知人ホン被告と自家用車で代行運転を利用してイ被告宅に向かい、犯行に及んだとされる。
先月の初公判で、テイルら3人は全容疑を認めた。その上で「警察の取り調べ前に自首状を提出した」、「被害者と示談が成立した」と強調し、情状酌量を求めた。
しかし、検察は「事件発生から2か月後、警察が自宅の防犯カメラを確認し携帯電話を押収した結果、自首状なるものを持参してきた」と指摘。「法律で定める自首の要件を満たさず、自首の意味を損なう行為だ」として懲役7年を求刑していた。
テイルは「被害者に大きなご迷惑をかけてしまったことを深く後悔し、心からお詫び申し上げます」と述べ、「失望させてしまったすべての方々にも謝罪いたします」と語った。さらに「寛大な処分をいただければ、人生最後のチャンスと捉え、社会に少しでも貢献できるよう努力する」と訴えた。
テイルは2016年、NCTの初ユニットNCT Uでデビュー。その後、同グループ内の別ユニットNCT127のメンバーとしても活動したが、昨年10月、本件の影響でグループから除名された。
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