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2025年07月12日土曜日
ホームエンタメ地上波では絶対に放送不可能!ウェーブ『Sライン』がOTTだからこそ実現できた、人間の欲望と本性を暴く革新的ドラマ

地上波では絶対に放送不可能!ウェーブ『Sライン』がOTTだからこそ実現できた、人間の欲望と本性を暴く革新的ドラマ

OTTプラットフォームを通じて刺激的で斬新なドラマが次々と登場する中、ウェーブオリジナル『Sライン』が公開と同時に強烈な存在感を放っている。性的関係を持った人々の間に赤い線がつながるという設定で話題を呼んだこのドラマは、単なる露骨さを超えて複雑な心理劇とミステリーを融合させ、新たなジャンルに挑戦している。

引用: ウェーブのYouTube、ドラマ『Sライン』
引用: ウェーブのYouTube、ドラマ『Sライン』

ウェーブで11日に初公開される『Sライン』は、ウェブ漫画『殺人者ㅇ難感』で知られる作家コマビさんの同名ウェブ漫画が原作。人間の本性と欲望を視覚的に描き出す「線」という独創的なモチーフを通じて、衝撃的な世界観を生み出した。特にドラマ版では「眼鏡」という装置を追加し、一部の人だけが「Sライン」を見られるように設定を変えることで、登場人物同士の関係性と心理的緊張感を一層高めている。

♦️欲望と秘密が絡む4人の心理サスペンス

物語は、刑事ジウク(イ・スヒョク)、担任教師ギュジン(イ・ダヒ)、謎めいた少女ヒョンフプ(OH MY GIRL アリン)、復讐を胸に秘めたソナ(イ・ウンセム)という4人の人物が複雑に絡み合いながら進んでいく。それぞれが傷と欲望を抱え、Sラインを通じて徐々に互いの本性が明らかになる過程が、現実と幻想を行き来する独特の物語へと引き込む。

引用: ウェーブのYouTube、ドラマ『Sライン』
引用: ウェーブのYouTube、ドラマ『Sライン』

♦️俳優陣の演技変身が没入感を後押し

イ・ダヒさんは制作発表会で「これまでとは異なるスタイルや衣装で新しいイメージを見せようと努力した」と語り、イ・スヒョクさんも「現場では全員がまったく別人に変身している」と明かした。俳優陣の高い没入度と大胆な演技変身は、作品への期待をさらに高めている。

演出を手がけたアン・ジュヨン監督は「人間の物語であり、Sラインを通じて芽生える欲望の変化を中心に描いている」と説明。単なるファンタジーにとどまらず、人間の根源的な葛藤と変化を深く掘り下げる点で、従来のジャンルものとは一線を画す。

♦️カンヌも認めた完成度と独創性

『Sライン』は韓国国内のみならず、海外からも注目を集めている。第8回カンヌ国際シリーズフェスティバルの長編コンペティション部門に韓国作品として唯一選ばれ、音楽賞も受賞して完成度と独自性が認められた。音楽を担当したイ・ジュノ監督は「禁忌と欲望を感覚的なサウンドで表現した」と話し、ドラマの没入感を一層高めている。

引用: ウェーブ、ドラマ『Sライン』
引用: ウェーブ、ドラマ『Sライン』

♦️地上波では実現不可能だった挑戦をOTTで

『Sライン』は単なる刺激にとどまらず、人間の複雑な心理に切り込み、深い余韻を残す構成で作られている。特にOTTだからこそ、地上波では扱いにくい性的表現や暴力、社会的タブーを制約なく描けたことで、よりリアルで挑発的な展開が可能になった。

さらに、OTT作品はエピソードごとに視聴年齢の調整ができ、時間や場所に縛られないという利点がある。これにより、物語の流れを優先しながら制約なく制作でき、従来のテレビドラマとは異なる視聴体験を提供する。

引用: ウェーブのYouTube、ドラマ『Sライン』
引用: ウェーブのYouTube、ドラマ『Sライン』

♦️R指定ドラマの世界的人気、その系譜を継ぐ

『イカゲーム』『人間レッスン』『今、私たちの学校は』など、R指定の韓国ドラマが世界でヒットしたように、『Sライン』も刺激的なテーマを超えた緻密なストーリー、演出、俳優陣の熱演で、グローバル市場でも存在感を示す可能性を秘めている。

『Sライン』は11日に2話、18日に2話、25日に2話ずつ公開され、全6話で構成される。禁忌と欲望、真実と嘘が交錯する衝撃的な物語は、単なるエンタメを超えて人間の本質に鋭く問いを投げかける。選択するのは視聴者だが、『Sライン』がこれまでにない新しい韓国ドラマの顔になるのは間違いない。

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