JTBC土日ドラマ『グッドボーイ』(演出:シム・ナヨン/脚本:イ・デイル/制作:SLL・Studio&NEW・ドラマハウススタジオ)では、正義に向かい最後まで突進する「グッドベンジャーズ」—パク・ボゴム、キム・ソヒョン、イ・サンイ、ホ・ソンテ、テ・ウォンソク—の“グッド”な活躍と、人格そのものが悪と化したオ・ジョンセの戦慄が毎話大きな反響を呼んでいる。
すでに最終回まで残り2話となり、結末をめぐる視聴者の期待と好奇心は高まる一方だ。そんな中、これまで激しいドラマを繰り広げてきた主演6人が自ら選んだ“名シーン”が公開された。

#1 1話オープニング&エンディング
「歪んだ英雄」たちの熱い帰還を告げた1話エンディングは、視聴者の喝采を浴びた話題のシーンだ。栄光の日に戻ったかのようなリング演出とリアルアクションで高評価を得たユン・ドンジュ(パク・ボゴム)のペイント工場シーンは、パク・ボゴム自身の記憶にも深く刻まれている。彼は「ワンテイク撮影だったので、ミスなくやり遂げるため常に緊張を切らさなかったアクション」と当時の熱量を振り返った。
キム・ソヒョンも最初の射撃アクションを挙げ、「台本を読んで『ジ・ハンナにこんな面が?』と自分でも惚れ込み、『全力でやらなきゃ』と自然に欲が湧いた」と語る。視聴者に強烈な印象を残し、ジ・ハンナというキャラクターのアイデンティティーを刻み付けたワンシーンだ。
テ・ウォンソクは1話エンディングに加えオープニングも選出。「選手時代と警察官になった現在が交錯する場面は、台本を初めて読んだ瞬間から胸に突き刺さった」と述懐。劇中シン・ジェホンの円盤投げスキルを応用したマンホールのふた投げは斬新な怪力アクションとして注目を集めた。国家代表級の動きを俳優自らやり遂げた汗と努力が、物語への没入と強烈なカタルシスを生み出した。
#6 正義の拳
放送前から「スッキリした一撃を受けたい」と“グッドベンジャーズ”を挑発し続けたミン・ジュヨン役オ・ジョンセ。願いが現実となった6話エンディングを自身のベストシーンに挙げた。ユン・ドンジュを苛立たせるため、ミン・ジュヨンは彼の大切な人物チョン・ミジャ(ソ・ジョンヨン)に銃口を向けるが、怒りに燃えたユン・ドンジュは「正義の拳」を叩き込み、強烈な幕切れを飾った。土砂降りの極寒ロケでも集中を切らさないパク・ボゴムとオ・ジョンセの鋭い演技対決が、極限の緊張を生み出した。
オ・ジョンセは「もう一つ名シーンが最終週に放送される。今度は雪が降る」と予告し、期待を煽った。
#8 トンネルアクション
もう一つ注目すべきは8話のトンネルシーンだ。ミン・ジュヨンの麻薬原料を押収した強力特殊チームが証拠品保管所へ移送する途中、中東のトンネルで奇襲を受ける。ここでコ・マンシク(ホ・ソンテ)は元レスリング銅メダリストらしい投げ技を披露し存在感を発揮した。ホ・ソンテは「撮影後、両足の親指の爪に血豆ができて剥がれた」とリアルアクションゆえの“栄光の傷”を告白。
さらに最終週では、ホ・ソンテの新たなアクションが初の試みで披露される予定で、「韓国でも前例がない方式かもしれない」と意味深な予告で期待を高めた。
#13-14 クムムン・セントラルシティ
イ・サンイが選んだ名シーンは13~14話の大型商業施設「クムムン・セントラルシティ」でのアクション。常に兄に負け続けたキム・ジョンヒョン(イ・サンイ)はフェンシング中の負傷で刃物恐怖を抱えていたが、執念で恐怖を克服し敵と対峙する。イ・サンイは「ジョンヒョンがなぜ走り続け、そして今なぜ別方向に走るかを総決算する場面」と語り、満足感を示した。
同じ空間でのパク・ボゴムの階段アクションも彼自身のベストシーン。「消えた照明と揺れる光の中での撮影はスリリングだった」と振り返る。限られた空間と長回しの格闘が、ユン・ドンジュの執念と感情を凝縮し、没入感を極大化させた。
JTBC『グッドボーイ』最終2話は19日(土)22:40、20日(日)22:30に放送。Amazon Prime Videoを通じて全世界に配信される。
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