
SBSバラエティ番組『同床異夢2-君は僕の運命』が、11日放送の400回特集で、ダウン症の作家兼女優として多くの愛を受けているチョン・ウネと女優ハン・ジミンの深い縁、そして家族たちの率直な物語を深く取り上げた。
この日の放送は「互いを生かす愛」をテーマに、6週間続く特集の幕開けを告げた。初回となるこの日は、チョン・ウネとチョ・ヨンナム夫妻が出演し、視聴者に大きな感動を与えた。
視聴率も好調で、ニールセンコリアの集計によると、首都圏世帯視聴率は4.3%で月曜夜のバラエティ番組1位を獲得し、2049視聴率でも1.5%を記録して2週連続で同時間帯最高成績を維持。瞬間最高視聴率は5.7%まで上昇した。
番組では、ドラマ『私たちのブルース』で双子姉妹役として共演したハン・ジミンとチョン・ウネが映像を通じて大切な友情を再確認。チョン・ウネが「いつも仲良く過ごしている」と話すと、ハン・ジミンは羨望を隠せなかった。
さらに、家族が共に歩んできた過去の苦しみと克服の道のりも公開された。母のチャン・チャヒョンシルは、若くしてチョン・ウネを授かった当時を振り返り、「初めて障害者を見て、人生が壊れたような気分だった」と率直に語った。その後、日々の生活に苦しみながらも、「他人の視線こそが不幸の原因」であると気付き、物の見方を変えたことが人生の転機になったと明かした。


教育にも並々ならぬ努力を注いだ母は、最終的に「障害者というアイデンティティだけが濃くなるやり方をやめた」と告白。父のソ・ドンイルもまた、成人した娘が社会と断絶し、引きこもっていた苦しみを語った。
チョン・ウネはこの時期を振り返り、「辛い時間だった。視線に対する強迫もひどく、統合失調症まで経験した」と淡々と告白。当時、絵が暗闇から彼女を救い出す光になったという。家族は、23歳で初めて描いた絵を見てフリーマーケットで似顔絵を描く機会を作り、それをきっかけに彼女は本格的に作家としての人生を歩み始めた。
弟のソ・ウンベクもまた、家族の中で常に我慢し、犠牲的に生きてきた苦悩を告白。「初めて姉にきつい言葉をかけた日があった」と話し、自らの経験を通じて姉を理解するようになったと語った。一方チョン・ウネは、弟について「幼い頃は天使のようだった」と愛情をにじませた。
特集では家族の将来についての悩みも描かれた。父と弟は子どもを持つことに現実的な懸念を示し、家族の中で唯一子どもを望んでいたチョ・ヨンナムも「もし子どもも障害を持っていたら、妻の実家に負担をかける」と打ち明け、注目を集めた。チョ・ヨンナムはインタビューでも「障害を持ったまま子育てをする状況が怖い」と本音を吐露。
これに対し、チャン・チャヒョンシルは義理の息子の率直さに「切なく悲しいが、今のように本音を分かち合い、これからも一緒に悩んでほしい」と温かいエールを送った。
『同床異夢2-君は僕の運命』は毎週月曜午後10時10分に放送されている。

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