
ハリウッド俳優ウィル・スミスが、ツアー現場を収めたファンの歓声映像を公開したところ「AI合成ではないか」との疑惑が浮上している。
27日付の英デイリー・メールによると、ウィル・スミスは最近アルバムをリリースし、24日から英スカーバラでツアー公演を開始した。
公演終了後、彼の公式YouTubeチャンネルには「ステージでファンと近く呼吸を合わせるのが一番幸せだ」というメッセージと共に映像が公開された。しかし一部シーンでAI合成とみられる不自然な描写が確認され、議論を呼んでいる。
ネットユーザーらは、映像内で観客の顔が不鮮明に映っている点、指が6本に見える点、「FR6SH CRINCE」と書かれた不可解なプラカードが登場する点、後方の観客の頭が前列の手と重なっている点などを挙げ、いずれもAI生成で頻発する典型的なエラーだと指摘した。
「偽の観客だなんて恥ずかしい」「恥ずかしい上に笑える」「金も名声もあるのにAIで群衆を作るなんて悲劇」「偽AI観客マジで笑える」「どうせならちゃんと作れ」などと皮肉交じりの反応も広がった。
ただし、これに関してウィル・スミス本人は公式コメントを出していない。
ウィル・スミスは今年3月、20年ぶりとなる新アルバム『Based on a True Story』を発表しツアーに乗り出した。先立つ米ラスベガス公演では、長男誕生時の恐怖や、ドラマ『フレッシュ・プリンス』でフィルおじさん役を演じた故ジェームズ・アヴェリー氏との別れを回想し涙を流したこともある。
一方、ウィル・スミスは2022年3月のアカデミー賞授賞式でコメディアンのクリス・ロックを平手打ちし、大きくイメージを損なった。この事件により10年間アカデミー賞への出席を禁じられ、米メディアは彼が総額10億ドル(約1兆4,724億円)の損失を被ったと報じている。
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